洪水で類鼻疽の感染リスク高まる、医療関係者が注意喚起

2024/09/19 06:10 JST配信
  • 防護具を使用するなどの対策呼び掛け
  • 類鼻疽菌、泥や水中に存在
  • バックマイ病院、患者相次ぎ受け入れ

 台風や熱帯低気圧の影響により各地で冠水が続く中、医療関係者らは、危険性の高い類鼻疽(るいびそ、グラム陰性桿菌である類鼻疽菌感染を原因とする人獣共通感染症)の感染を防ぐため、畑仕事や家の掃除の際には防護具を使用するなどして対策を講じるよう呼び掛けている。

(C) baodantoc
(C) baodantoc

 類鼻疽菌は泥や水中に存在し、特に洪水後の環境内で感染リスクが高まっている。ハノイ市バックマイ病院はこのところ、類鼻疽患者を相次いで受け入れている。

 類鼻疽の感染経路には、類鼻疽菌に汚染された土壌や水に直接接触したことによる皮膚損傷部からの感染、汚染水の経口感染などがある。感染すると、全身の諸臓器に膿瘍を形成し、敗血症性ショックをきたすことが多い。症状が曖昧であるため、適切な検査が行われなければ、誤診されてしまう可能性が高いという。

 感染すると、糖尿病や肺・腎臓・肝臓などの慢性疾患といった基礎疾患のある人は、合併症を起こしやすく、死に至る可能性もある。ただし、適切な治療を受ければ、治癒することが可能だ。

[Bao Dan Toc 18:49 17/09/2024, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 10月から11月にかけて台風や熱帯低気圧の影響で度重なる自然災害に見舞われた北中部地方クアンチ省で、...
 10月から11月にかけて台風や熱帯低気圧の影響で多くの自然災害に見舞われたベトナムの中部各地で、危険...
 ベトナム国内で、危険性の高い類鼻疽(るいびそ、グラム陰性桿菌である類鼻疽菌感染を原因とする人獣共...

新着ニュース一覧

 1969年1月19日、スイス人の若者3人が、フランス・パリのノートルダム大聖堂の高さ100m近い尖塔に登り、...
 中国発のぬいぐるみ「ベイビー・スリー(Baby Three=娃三歳)」が、ホーチミン市の若者の間でブームにな...
 デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」を運営するアゴダ・カンパニー(Agoda Company、シンガ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南中部沿岸地方ダナン市観光局は、2024年12月14日(土)から2025年1月2日(木)にかけて「クリスマス&ニュ...
 カンボジア公式訪問を開始したチャン・タイン・マン国会議長は21日、カンボジアの首都プノンペンで、同...
 ベトナム共産党政治局・書記局は20日に開かれた会合で、政治局員・国会共産党連合会書記・国会議長在任...
 ワインの輸入販売などを手掛けるエノテカ株式会社(東京都港区)は11月25日、ホーチミン市1区のホーチミ...
 住商アグロインターナショナル株式会社(住商アグロ、東京都千代田区)は、ベトナムの農業資材販売会社で...
 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anph...
 南部メコンデルタ地方カマウ省人民委員会は19日、ダムゾイ郡でダムゾイ・カイヌオック・チャーラー(Dam...
 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~...
 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り...
 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル...
 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した...
 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと...
トップページに戻る