ドー・スアン・トゥアン保健次官は30日、中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)による肺炎の対策会議で、同日午後3時20分の時点でベトナム人3人の新型コロナウイルスの感染が新たに確認されたと明らかにした。
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1人は北中部地方タインホア省の住民で、タインホア省総合病院で隔離治療を受けている。2人はハノイ市の住民で、第2中央熱帯病病院で隔離治療を受けている。3人とも複数の方法の検査によりウイルス感染が確認された。ホーチミン市チョーライ病院で治療中の中国人親子2人を合わせると、ベトナム国内での感染者は5人となった。
現地紙の報道によると、新たに感染が確認された3人は北部紅河デルタ地方ビンフック省にある日系企業の工場の従業員で、武漢で研修を受けた後、3人一緒に帰国したという。
グエン・スアン・フック首相は、国民の健康と生命を守り感染拡大を抑えるためには、より強力な対策が必要だとし、輸出による経済的利益を犠牲にしてでも中国との国境を封鎖する用意があると強調した。
保健省によると、中国では30日午前7時時点までに新型コロナウイルスによる肺炎で170人が死亡、7771人が感染し、1万2000人余りに感染の疑いがある。中国以外では17か国に感染が拡大しているが、死者はまだ出ていない。