新型肺炎で打撃、ベトナム全土で「農家支援運動」が活発化

2020/02/11 15:25 JST配信

 中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)の感染拡大防止の一環として越中国境での商取引が制限されている中、中国に輸出できなくなった大量の果物がベトナム国内に溢れている。こうした状況を受けて、流通業者と国民の間では、農家の被害を軽減すべく、「農家支援運動」が活発化している。

(C) tuoitre
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 スーパーマーケット「ビッグC(Big C)」の担当者は、ドラゴンフルーツとスイカを計4000t買い取る計画を明らかにした。まずは毎日約40tのドラゴンフルーツを小売市場に供給。この活動は新型コロナウイルスの流行が終息するまで継続するという。

 この他、コープマート(Co.opmart)やロッテマート(Lotte Mart)、MMメガマーケット(MM Mega Market)など、複数のスーパーマーケットも農家支援活動に乗り出している。

 中国輸出が断念された果物を農家から直接買い取り、業者を通じて大都市に輸送し、無償で国民に配っている団体や個人も多い。ホーチミン市9区ドースアンホップ通り(duong Do Xuan Hop)の一帯には最近、果物販売の巨大な市場が形成されており、ここではスイカが1kg当たり5000VND(約24円)という割安な価格で売られている。

 また、商業銀行や企業各社では、果物を保管する倉庫の賃貸料引き下げ、果物栽培目的で資金を借り入れた農家や、外食サービス、旅行業、中国への輸出を手掛ける企業に対する金利の引き下げなど、新型コロナウイルスの影響を受けた個人・組織への支援運動が全国規模で行われている。

 なお、中国はベトナム産農林水産物の最大の輸出先で、ベトナムの農林水産物輸出額の3割に貢献している。2019年における中国への農林水産物輸出額は85億USD(約9300億円)に達した。

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