ハノイ市に住む10歳の女児が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を題材に描いた絵が注目を集めている。
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彼女はグエン・ドイ・チュン・アインさん。新型コロナウイルス感染症対策の一環として実施された社会的隔離措置の適用期間中、アインさんはベトナムをはじめとする世界各国での新型コロナ禍と自分自身の姿をイメージした絵を多数描いた。
市内で美術講師をするアインさんの両親は一時、まだ幼い娘が新型コロナの絵を描くことに没頭する姿を見て心配したが、小さな画家にとってこれらの絵は自身の想像力を解放することでもあったようだ。
アインさんは代表作の中で、新型コロナの影響を受けている国々をエッフェル塔や自由の女神、ビッグベンなど各国のシンボルで表現したほか、集団感染が発生した大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」を描いている。
さらにこの絵には、2月に中国・湖北省在住のベトナム人30人をベトナムに移送した航空機VN54便に、防護服を着たクルー、マスクを着用したアインさん自身も登場する。アインさんは自身の絵に、ベトナムの新型コロナ対策の成功を広く知ってもらいたいという想いや、新型コロナに対応する関係者に対する感謝の気持ちを込めているという。
アインさんが新型コロナをテーマに描いた作品は11点に上る。どの絵も世界中で猛威を振るい、人々に深刻な影響を与えている新型コロナを題材にしているが、色使いがカラフルで、困難な中でも収束への希望と願いを感じるものとなっている。
12作目を描くとすれば、天使と新型コロナで命を奪われた人々、その人々がこの世に残していった魂を表現したいとアインさんは語る。