新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に拡大する中、航空各社による欠便が相次ぎ、日本に滞在している多くのベトナム人が帰国できない状況に立たされている。
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在日本のベトナム外交機関は、ベトナム人の帰国便の手配に奔走している。在大阪ベトナム総領事館によると、3月31日までに約1800人から帰国の希望を受け付けたが、妊婦や高齢者、子供、ビザの期限が迫っている人などを優先する形で約200人を選定し3月31日に帰国便を手配して以来、次の運航はまだ実現していないという。
帰国を希望する人々の中には、不法就労・不法滞在の人も大勢含まれている。事実、新型コロナウイルス感染症の影響により離職を余儀なくされた多くのベトナム人不法就労者が、日本当局に出頭し帰国を希望している。
しかし、航空会社による相次ぐ欠便に加え、不法就労者本人の身分証明書など必要書類の欠如、また犯罪履歴の確認や不法滞在処分に時間がかかることなどが原因で、その多くが帰国できずにいる状況だ。