保健省の9日と10日の発表によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染していた33~55歳の3人が死亡した。これで新型コロナによるベトナム国内の死者数は13人となった。
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これに先立ち、ベトナムでは7月31日に新型コロナによる国内初の死者が出た。死者のほとんどが高齢者で、慢性腎不全や2型糖尿病、がん、高血圧など複数の基礎疾患があった。
9日と10日に死亡したのは、国内456人目(女性・55歳)、430人目(女性・33歳)、737人目(女性・47歳)の感染者の3人。430人目の感染者は、これまでに国内で確認された新型コロナによる死者の中で最年少となっている。
456人目の感染者はダナン市ハイチャウ区ハイチャウII街区在住で、高血圧の持病があった。女性は7月28日、新型コロナに感染した疑いで南中部沿岸地方ダナン市のホアンミー総合病院に入院し、翌29日に陽性と判明。翌30日に急性呼吸不全で北中部地方トゥアティエン・フエ省のフエ中央総合病院に転院した。6日から容体が悪化し、人工呼吸器と体外式膜型人工肺(ECMO)による治療を続けたが、9日昼ごろに死亡が確認された。死因は新型コロナによる肺炎、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、多臓器不全、消化管出血と診断されている。
430人目の感染者はダナン市ハイチャウ区ハイチャウ街区在住で、末期腎不全、心不全、高血圧、敗血症の持病があった。女性は7月23日に疲労感と呼吸困難でダナン市のダナン病院に入院し、新型コロナによる肺炎と診断された。26日に陽性と判明し、30日ごろから容体が悪化し第2フエ中央総合病院に転院。人工呼吸器とECMOによる治療を続けたが、9日に危篤となり翌10日に死亡した。死因は新型コロナによる肺炎、多臓器不全、敗血症性ショック、高血圧性心不全などと診断されている。
737人目の感染者はダナン市ソンチャー区在住で、末期腎不全や心不全、高血圧の持病があった。7月27日の新型コロナ検査では陰性だったが、8月4日に陽性と判明し、ダナン病院に入院した。6日にホアバン郡医療センターに転院したが、9日に容体が悪化。10日に昏睡状態に陥り、死亡した。