ロイソンモイ社(Loi Song Moi、ハノイ市)が製造した「ミンチャイ(Minh Chay)」ブランドのベジタリアン食品の瓶詰めパテに、猛毒のボツリヌス菌(Clostridium botulinum)が混入していたことが確認された。
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これを受け、保健省傘下の食品安全局は全国の人々に対し、同社商品を購入・摂取しないよう注意を呼び掛けている。
同局が29日に明らかにしたところによると、7月13日から8月18日までの期間に少なくとも9人がこれを摂取して入院した。このうち7人がホーチミン市(チョーライ病院5人、熱帯病病院2人)、2人がハノイ市バックマイ病院に入院し、治療を受けている。
ホーチミン市に入院している患者7人中5人は重症で、人工呼吸器を装着している。中でも東南部地方バリア・ブンタウ省に住むN・T・N・Tさん(女性・24歳)が特に重症で全身麻痺の状態だ。
ハノイ市の患者2人はホアイドゥック郡に住む70歳と68歳の夫婦で、いずれも基礎疾患がある。これまでにこうしたケースに対応したことがないバックマイ病院は、タイから解毒剤「Botulism Antitoxin Heptavalent」2瓶を1万6000USD(約171万円)で購入し、2人に無料で投与した。
患者はいずれも「ミンチャイ」のパテを摂取し、疲労感や眼瞼下垂、筋力低下、嚥下障害、筋肉麻痺、呼吸困難などの症状が現れて入院した。同社は自社のウェブサイト<pate.1001monchay.com>や<minhchay.com>で問題の商品を販売していた。
なお、当局は同社に対し営業停止処分を科している。