KOICAがハイフォンに帰国女性の支援センターを開設、社会への再定着を後押し

2021/04/19 04:56 JST配信

 韓国国際協力団(KOICA)が北部紅河デルタ地方ハイフォン市に、海外から帰国した女性を支援する「ワンストップ支援センター(One-Stop Service Office=OSSO)」を開所した。

イメージ画像
イメージ画像

 OSSOがベトナムに開設されたのはハノイ市、南部メコンデルタ地方カントー市、同ハウザン省に続く4か所目。労働や結婚などの理由で海外移住したもののやむなく帰国した女性に対し、教育や生活をはじめとしたさまざまな内容の相談や法律諮問サービスを提供することで、社会へ定着させることを目指している。

 これはKOICAが2022年までに100万USD(約1億0900万円)を投じて推進する「海外移住で社会的弱者となった女性および世帯支援に向けたベトナムの対応力強化事業」の一環として行われる事業だ。

 KOICAによると海外から帰国したベトナム人の中には、国による支援対象から外れ生活に困るケースがあるという。とくに離婚して帰国した女性の場合、その女性と子どもが社会的な偏見にさらされたり、地域に溶け込めないなどの理由で貧困に陥るケースもある。

 これに関連し、ハノイ市に昨年開設したOCCOには、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のさなか2か月で対面・オンライン合わせて約100件の相談があったという。

 KOICAは1~6月期中に、北部紅河デルタ地方ハイズオン省にも同様の施設を開設する予定だ。

[KOICA報道資料 13/04/2021, S]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 離婚した韓国人とベトナム人夫婦の子どもの多くがベトナムに帰国後、不法滞在となっていることが問題化...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る