新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の市中感染が急拡大していることを受け、ホーチミン市疾病管制センター(HCDC)は感染者(F0)の行動歴の追跡を加速させる計画を明らかにした。
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計画によると、F0全員について感染確認の情報を受けてから1時間以内に行動歴の追跡を開始する。F0の接触者(F1)の新型コロナ検査は12時間以内に結果を出し、F1の接触者(F2)と集団感染(クラスター)発生地域の人々の新型コロナ検査は24時間以内に結果を出す。
F1全員について、F1として確認し次第、区・郡の隔離施設に移動させ、抗原迅速検査キットを使ったクイックテストを実施すると同時に、RT-PCR検査の検体採取を行う。抗原検査で陽性判定が出れば、RT-PCR検査の結果を待っている間でも直ちにF0として扱う。RT-PCR検査は優先して実施する。
F2などその他の人々に対してはクイックテストを実施し、1~3世帯分の検体を混合して検査する「検体プール検査法」を採用する。
これに関連し、ホーチミン市人民委員会のグエン・タイン・フォン主席は4日に開かれた政府とのオンライン会合で、市の新型コロナウイルスの検査能力が需要に十分対応しきれていないと報告し、政府に対し抗原検査キット200万回分を早急に支給するほか、PCR検査装置と操作員を動員するよう要請した。
なお、HCDCは、10日間で500万人を対象としたウイルス検査を行う計画について、進捗を加速すべく、5人以下の世帯については代表者1人を検査対象とし、6人以上の世帯については代表者2人を検査対象とすることを決定した。 検査対象となる代表者は、普段から頻繁に外出するなど当該世帯で最も感染リスクの高い者でなければならない。