南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市の沖合で2月末、クーラオチャム島発クアダイビーチ行きの観光高速船が高波により転覆して17人が死亡した事故で、ベトナム祖国戦線中央委員会ホイアン支部は3日、ベトナム仏教協会ホイアン支部と協力し、犠牲となった人々のために鎮魂式を執り行った。
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早朝から多くの市民がクアダイビーチに集まって鎮魂式に参加し、線香を手向けて残された遺族らに哀悼の意を表す光景が見られた。
一家で鎮魂式に参加したファム・ティ・トゥオンさん(女性・46歳、クアダイ街区在住)は、「ホイアン市民の誰もが深い悲しみに暮れている。犠牲者の魂が救われることを心より祈る」と語った。
鎮魂式は同日夜まで続き、今回の事故の犠牲者だけでなく、この海でこれまでに命を落とした全ての人々に祈りが捧げられた。
なお、今回の事故では、乗員乗客の全員が救命胴衣を着用していたが、高速船が頑丈な屋根とガラスで船体を覆われ、出入口が1つしかない設計となっていたため、転覆した際に多くの人々が外に逃げ出せず、船内に閉じ込められてしまった。