ウクライナ在住ベトナム人の国外退避進む、帰国便も8日にハノイ到着

2022/03/08 05:56 JST配信

 グエン・スアン・フック国家主席は6日、国家主席府で会合を開き、ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナからのベトナム人の国外退避について、外務省などの関連機関から報告を受け、ベトナム人らの国外退避の手配を促した。

(C) thanhnien
(C) thanhnien

 会議には、ファム・ビン・ミン第一副首相のほか、国家主席官房や政府官房、公安省、保健省などのトップらも出席した。これに関連し、ベトナム共産党書記局の指導のもと、政府はウクライナ情勢特別作業部会を発足した。部会長はミン第一副首相が務める。

 会合にオンライン形式で出席したグエン・ホン・タック駐ウクライナ・ベトナム大使の報告によると、6日午後5時ごろまでに約2500人が駐ウクライナ・ベトナム大使館やベトナム人コミュニティ協会の支援を受けて戦地から周辺諸国に退避した。退避先は、◇ポーランド:1700人以上、◇ルーマニア:約600人、◇ハンガリー:290人、◇スロバキア:40人以上。

 在ウクライナのベトナム人コミュニティは約7000人から成る。多くのベトナム人が居住するオデッサやハリコフなどでは、家財を守るために同国に居残る意思を示しているベトナム人もいる。また、農村部に避難する人もいれば、街に居残るという人もいる。

 在ウクライナのベトナム人を対象とした帰国便について、ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)が運航する初便が283人を乗せて7日にルーマニアの首都ブカレストを出発し、翌8日正午にハノイ市ノイバイ国際空港に到着する予定。

 また、バンブー航空(Bamboo Airways)が運航する帰国便は、270人を乗せて9日にポーランドの首都ワルシャワを出発し、翌10日午前にノイバイ国際空港に到着する。

 なお、ウクライナは戦地となっており、同国への運航は不可能なため、各航空会社は、◇ワルシャワ(ポーランド)、◇ブカレスト(ルーマニア)、◇ブダペスト(ハンガリー)、◇ブラチスラバ(スロバキア)、◇モスクワ(ロシア)、◇ミンスク(ベラルーシ)などの近隣諸国からベトナム人らを乗せる。

[Tuoi Tre 20:45 06/03/2022 / VOV 18:09 03/03/2022, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 外務省は、ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナから退避する現地在住ベトナム人らの帰国手配を...
 ロシアのウクライナ侵攻は、ウクライナ在住のベトナム人を苦しめているばかりか、ロシアで暮らし働いて...
 ベトナムのブイ・タイン・ソン外相は15日夜、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と電話会談し、ウクライナ...
 観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sungroup)と不動産デベロッパー大手FL
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、ロシアによる軍事侵攻を受けて
 ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナから退避する現地在住のベトナム人らを乗せた最初の帰国便...
 ロシアによるウクライナ侵攻の真っただ中、ウクライナ在住ベトナム人のトゥー・トゥイさんと2人の子供...
 ロシアによる侵攻を受けているウクライナには約7000人のベトナム人が居残っているが、いずれも無事だと...

新着ニュース一覧

 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
 ベトナム発のITソリューション企業であるカオピーズ(Kaopiz、ハノイ市)と、東南アジア市場における医療...
 米グーグル(Google)と財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)は18日、ベトナム国内での...
 英国タイムズ紙(The Times)が発行する高等教育情報誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(The Time...
 ホーチミン市輸出加工区・工業団地管理委員会(HEPZA)によると、同市の工業団地・輸出加工区は2020年か...
 ドナルド・トランプ米大統領の2025年個人資産開示報告書には、ベトナムでのフランチャイズ契約による50...
 アイウエアの企画・製造・販売・輸出入などを手掛ける株式会社ジンズホールディングス(JINS、東京都千...
トップページに戻る