ステラファーム、新型コロナ治療薬「ニルマトレルビル」の製造権を取得

2022/03/21 06:56 JST配信

 ステラファーム(Stellapharm)は、国際連合が支援する特許管理組織「医薬品特許プール(MPP)」(スイス・ジュネーブ)から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療に用いられる抗ウイルス薬「ニルマトレルビル(Nirmatrelvir)」の製造権を取得した。

(C) doanhnghieptiepthi
(C) doanhnghieptiepthi

 ニルマトレルビルは、米ファイザー(Pfizer)が開発した軽症・中等症患者向けの抗ウイルス剤。ステラファームによる製造権の取得により、ニルマトレルビルの有効成分を含む後発薬が、製造権を付与される形でベトナム国内でも生産されることになる。

 MPPは今回、12か国(ベトナム、中国、韓国、バングラデシュ、インド、パキスタン、イスラエル、ヨルダン、セルビア、ブラジル、メキシコ、ドミニカ)の製薬会社計35社にニルマトレルビルの製造権を付与した。このうち、ステラファームは唯一のベトナム企業となる。

 ニルマトレルビルは既に米国(2021年12月)や欧州(2022年1月)で使用が承認されており、ベトナムでの承認も時間の問題とみられる。

 現在、世界的に使用されている新型コロナの治療薬は、重症患者向けのレムデシビル(Remdesivir)と、軽症・中等症患者向けのモルヌピラビル(molnupiravir)、ファビピラビル(Favipiravir)、ニルマトレルビルの計4種類がある。

 このうち、モルヌピラビルは既にベトナム国内で大量生産・販売されている。

 新たに製造権を取得したニルマトレルビルについて、ステラファームの責任者は「原材料を輸入するための作業を進めている。発売時期や販売価格は未定」とコメントした。

[VnExpress 10:08 18/03/2022, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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