保健省傘下の医薬品管理局はこのほど、国内企業のステラファーム(Stellapharm)が製造する、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の軽症・中等症患者向けの抗ウイルス薬「モルヌピラビル(Molnupiravir)」の有効成分を含む「モルヌピラビル・ステラ200mg(Molnupiravir Stella 200mg)」の流通を許可した。
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流通許可の有効期間は3年間。「モルヌピラビル・ステラ200mg」は1箱につき4つのブリスターパックがあり、各パック10錠ずつの計40錠が入った仕様となる。
同局はこれに先立つ2月、「モルヌピラビル」の有効成分を含む以下の3種類の流通を許可した。
◇ステラファーム製「モルヌピラビル・ステラ400(Molnupiravir Stella 400)」
◇ボストン製薬(Boston Pharma)製「モルラビル400(Molravir 400)」
◇メコファー製薬[MKP](Mekophar)製「モビナビル200mg(Movinavir 200mg)」
「モルヌピラビル・ステラ200mg」の流通許可により、ベトナムで流通が認められる「モルヌピラビル」の有効成分を含む医薬品は4種類に増えた。
モルヌピラビルは、米メルク(Merck)が米リッジバック・バイオセラピューティクス(Ridgeback Biotherapeutics)と共同で開発した新薬。ベトナム保健省の認可により、モルヌピラビルの有効成分を含む薬が、製造権を付与される形でベトナム国内でも生産されることになっている。
保健省は、モルヌピラビルの有効成分を含む薬の製造において、一部の企業による寡占を防ぎつつ国内の生産体制を確保すべく、基準を満たした他の製薬会社に対しても製造を認可する方針だ。