大容量光海底ケーブル「ADC」、ベトナムに陸揚げ 23年運用開始

2022/04/20 06:05 JST配信

 整備中の大容量光海底ケーブル「アジア・ダイレクト・ケーブル(Asia Direct Cable=ADC)」が、ベトナムに陸揚げされた。

(C) ictnews
(C) ictnews

 これは、同案件に出資している国防省傘下の携帯通信大手のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)が19日に明らかにしたもの。

 ADCは、◇日本、◇中国、◇香港、◇フィリピン、◇ベトナム、◇タイ、◇シンガポールを結ぶ。ベトナムの陸揚げ地点は南中部沿岸地方ビンディン省クイニョン市となる。

 ベトテルはシステムを整備した上で、2023年中に同ケーブルの運用を開始する。これにより、ベトテルのベトナムから海外への接続容量は+18Tbps増加する見込み。

 ADCは、◇「アジア・パシフィック・ゲートウェイ(APG)」、◇「アジア・アメリカ・ゲートウェイ(AAG)」、◇「アジア・アフリカ・ユーロ1(AAE-1)」、◇「タタTGNイントラアジア(Tata TGN-Intra Asia=TGN-IA)」に続き、ベトテルが出資・使用する5番目の海底ケーブルとなっている。

 ADCは総延長距離約9800kmで、設計容量は140Tbps以上。最新の光伝送技術を活用することで、アジア地域のネットワークの冗長性の確保、高信頼な通信の実現、回線需要変化への柔軟な対応にも貢献することが期待される。

 投資総額は2億9000万USD(約370億円)。ベトテルの出資分は明らかにされていないが、専門家によると、18Tbpsの容量を獲得するためには3000万USD(約38億円)以上を拠出する必要があると試算されるという。

[The Saigon Times 13:54 19/04/2022 / ICTnews 13:05 19/04/2022, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 整備中の光海底ケーブル「SJC2(Southeast Asia-Japan Cable 2)」と「アジア・ダイレクト・ケーブル(Asi...
 日本電気株式会社(NEC、東京都港区)は、日本、中国、香港、フィリピン、タイ、シンガポール、ベトナム...

新着ニュース一覧

 ホーチミン市サイゴン街区(旧1区)のサイゴン動植物園でこのほど、20年越しの期待の末、フラミンゴのヒ...
 日越文化交流イベント「2025ベトナムフェスティバルin愛知 名古屋」が、11月8日(土)と9日(日)の両日、...
 ホーチミン市で4日、「サイゴンの文化遺産」をテーマにした2階建て観光バスが運行を開始した。サイゴン...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 混み合う大学の中庭で、身長110cmのグエン・ティ・フオンさん(女性・23歳)は、まるで小学生が足早に歩...
 ベトナム株式市場は7日の取引で、アジア主要市場の中で最も大きく下落した。VNインデックスは前日比▲43...
 政府は、台風13号(アジア名:カルマエギ、日本では台風25号)で被災地となった南中部地方のクアンガイ省...
 ベトナム国家民間防衛指導委員会は7日朝、6日夜に南中部に上陸した台風13号(アジア名:カルマエギ、日...
 ホーチミン市建設局傘下の11区建設投資プロジェクト管理委員会は4日、同市フート街区(旧11区)のフート...
 韓国の食品製造会社であるサムファF&C(Samhwa F&C)はこのほど、自社で展開するフローズンヨーグルトの...
 ベトナムIT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、ドイツのフラ
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は6日、独自ブランドの香り「ニャー
 計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1~10月期のFDI...
 ハノイ市人民委員会主席のチャン・シー・タイン氏が5日、党中央執行委員会によって中央監査委員長に選...
 ハノイ市の国家展示センター(VEC)で開催された「秋季フェア」で、トゥアンギア製造組立(Tuan Nghia)が...
 ホーチミン市建設局によると、同市コンダオ特区(コンダオ諸島)で初の電気バス路線が12月初旬に運行を開...
トップページに戻る