ホーチミン:「死神市場」に代わる化学品センター案件の中止を提案、商工局

2022/04/20 18:53 JST配信

 ホーチミン市商工局は18日、同市人民委員会に対し、5区13街区のキムビエン(Kim Bien)市場に代わる化学品センター案件を中止するよう提案した。

(C) vnexpress
(C) vnexpress

 同市人民委員会が2016年に原則承認した計画案によると、化学品センターは8区7街区にある11.2haの用地に建設され、投資総額は1兆3500億VND(約75億円)の見込みとなっていた。

 商工局によると、同センターの用地がカウサップ(Cau Sap)運河の防潮堤の用地と一部重なっているため、投資総額や、設計計画図や土地収用などの関連手続きの調整が必要となっている。

 このほか、都市化が進んでいることにより、建設予定地は多くの住宅区や商業施設に囲まれる立地となり、大量の化学品の保存や運搬などで地域社会に危険を及ぼす恐れがある化学品センターの建設は適切ではないとされている。

 キムビエン市場は1960年代に開業し、これまで半世紀以上にわたり化学品を中心に取り扱っており、「死神市場」とも呼ばれている。

 商工局の提案が承認されれば、2017年に行われた事業主選定の結果は取り消され、建設予定地は他の目的に使用することになる見通し。

 市が同案件の継続を主張した場合、まずは8区人民委員会をはじめとする関連機関が、用地の重複など同案件で生じている問題を解決しなければならない。

[VnExpress 17:55 18/04/2022, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市5区バントゥオン通りにあるキムビエン市場は、50年以上前から存在しているが、かなり前か...
 ホーチミン市人民委員会のチャン・ビン・トゥエン副主席はこのほど、化学品の販売で知られる5区のキム...

新着ニュース一覧

 資源環境省は14日、ハノイ市バックトゥーリエム区で国家環境観測ネットワーク情報データ統合処理運営セ...
 日本向けのシステム開発に特化したベトナムのオフショア開発企業であるオミネクスト(Ominext、ハノイ市...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 カーボンクレジット創出販売や農業、環境などの事業を手掛けるGreen Carbon株式会社(東京都港区)はこの...
 2024年5月7日、ディエンビエンフー戦勝記念日70周年(1954年5月7日~2024年5月7日)を迎えた。  ディ...
 香港上海銀行(HSBC)が先般発表したレポートによると、ベトナムの電動バイクと電気自動車(EV)の販売台数...
 米総合不動産サービス大手のジョーンズ・ラング・ラサール(Jones Lang LaSalle=JLL)が発表したベトナ...
 ファム・ミン・チン首相は党機関の決定に合わせ、ダオ・ゴック・ズン労働傷病兵社会相にけん責処分を科...
 ベトナム科学者・専門家協会(AVSEグローバル)とパリ地域研究所(IPR)からなるコンサルティング企業連合...
 情報通信省傘下の通信郵便技術学院(PTIT)は14日、米イオン・リアリティ(EON Reality)のベトナム法人イ...
 南中部沿岸地方ダナン市の国道14B号線とホーチミン道路(第1期)を結ぶ西側環状道路が13日に開通した。 ...
 車載用スプリングの製造を手掛ける株式会社愛幸発條(愛知県日進市)はこのほど、ベトナムに進出し、北部...
 ベトナムの大手ウェブメディア「VNエクスプレス(VnExpress)」とFPTオンライン(FPT Online)が共催する「...
 公安省傘下の国家サイバーセキュリティ協会(NCA)によると、情報通信省傘下の情報セキュリティ警告ポー...
 チャン・ホン・ハー副首相は、商工省に送付した公文書の中で、ラオスのチュオンソン風力発電所からの電...
トップページに戻る