ホーチミンに50年以上存在する「死神市場」、移転計画も進まず

2016/07/17 06:08 JST配信

 ホーチミン市5区バントゥオン通りにあるキムビエン市場は、50年以上前から存在しているが、かなり前から「死神市場」とも呼ばれている。ここでは数十の業者が店を出して化学薬品や食品添加物などを堂々と販売しており、希望すればいくらでも購入することができる。

(C)Vietnamnet
(C)Vietnamnet

 各店には化学薬品の入った数百もの缶や箱が積み上げられている。その大半に商標や原産地を示す表記はなく、ボールペンの手書き文字で「バニラ香料」や「イチゴ香料」などと書かれているだけだ。

 カフェで使う添加物は、モカやアラビカなど各種香料が揃っている。コーヒーの他にも、豆乳やジュースの香料、牛骨や豚骨の香料もある。ある店主は「市内にはフォーやフーティエウなどの麺類店が数千店もあるが、その全てに本物の牛骨や豚骨を供給できる訳がない。スプーン1杯の香料だけで同じ味が出せるんだから」と、中国語の書かれた袋に入った白い粉を差し出した。販売禁止の化学薬品でもここでは簡単に見つけられるという。

前へ   1   2   次へ
[Vietnamnet,09/07/2016 05:20:33 (GMT+7)]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市商工局は18日、同市人民委員会に対し、5区13街区のキムビエン(Kim Bien)市場に代わる化学...
 ホーチミン市5区13街区にあるキムビエン市場で4日午前8時ごろ、同市場管理委員長のL.T.T.Hさん(女性・5...
 ホーチミン市1区ボーバンキエット通り(Vo Van Kiet)にあるロシアンマーケットは、総面積およそ2000m2で...
 ホーチミン市タンビン区チャンマイニン(Tran Mai Ninh)通りにある第11街区市場(Cho Phuong 11)は、ベト...
 ホーチミン市5区バントゥオン通りにあるキムビエン市場で6日午前、塩酸の入ったポリタンクが大破し、近...
 ホーチミン市人民委員会のチャン・ビン・トゥエン副主席はこのほど、化学品の販売で知られる5区のキム...
 ホーチミン市では、健康に有害な化学薬品が食品に使用される事件がたびたび発生しているが、それらの化...

新着ニュース一覧

 計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1月のFDI認可額...
 原子力発電所建設指導委員長を務めるファム・ミン・チン首相は4日、同委員会の会合を開き、商工省傘下...
 市場分析プラットフォーム「トラクシン・テクノロジーズ(Tracxn Technologies)」によると、2024年にお...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 VIETJOベトナムニュースが2024年に配信した「特集」カテゴリの記事のアクセス数ランキングをご紹介しま...
 ベトナム共産党書記局は3日、国家政治システム構造改革の一環として行う党機関の再編に関する政治局の...
 地場系コングロマリット(複合企業)チュオンハイグループ(Truong Hai Group=THACO)は3日、南中部沿岸地...
 暗号資産市場における主要なステーブルコイン「USDT」の発行者であるテザー(Tether)はこのほど、ベトナ...
 ホーチミン市でテト(旧正月)の名物となっている1区歩行者天国グエンフエ(Nguyen Hue)通りの「フラワー...
 タンパク質の受託発現や試薬・診断薬・医薬品原料の製造・販売を手掛けるKAICO株式会社(福岡県福岡市)...
 建築工事の請負及び施工などを手掛けるライフデザイン・カバヤ株式会社(岡山県岡山市)は、ベトナムでの...
 2024年におけるASEAN主要5か国の新車販売台数の統計によると、ベトナムの新車販売台数は前年比+12.6%...
 英国の経済専門誌「エコノミスト(The Economist)」が発表した2025年1月時点の「ビッグマック指数(The B...
 米経済誌フォーブス(Forbes)はこのほど、「北米を代表する30歳未満の30人」2025年度版を発表した。20部...
 日本の外務省が発表した海外在留邦人数調査統計の最新版によると、2024年10月1日時点におけるベトナム...
 NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(東京都千代田区)のグループ会社であるNXベトナム有限会社(NIP...
トップページに戻る