ニャチャン:サンゴ礁保護のため監視カメラの設置を提案

2022/07/29 15:33 JST配信

 南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市は26日、同省人民委員会に対し、ホンムン(Hon Mun)海洋保護区に生息しているサンゴ礁の保護に向けて、太陽光電池式の監視カメラ設置を提案した。同保護区では、サンゴの白化現象が深刻化しており、サンゴの大量死が発生していた。

(C)vnexpress
(C)vnexpress

 ニャチャン湾管理委員会のフイン・ビン・タイ委員長によると、保護区の漁船や潜水艇の動きを監視するため、島の幾つかの地点に監視カメラを設置したい考え。この他、サンゴ礁の成長度合いを確認するための水中カメラの設置も検討している。カメラ設置に必要な費用は総額2億6000万VND(約153万円)と試算されている。

 監視カメラの設置に加え、ベトナム・ロシア熱帯センターとニャチャン大学傘下の水産漁協技術研究院は、同保護区の一部区画でサンゴ再生に向けた試験を実施。この結果に基づき、最善の再生計画を策定し、広範囲で展開する。

 ニャチャン湾の面積は約250kmで、全国に16ある海洋保護区の一つとなっている。同湾はサンゴ礁をはじめとした多様な生態系を持つ。ダイビングスポットとしても有名で、美しいビーチと共に多くの観光客を引き付けている。

 しかし、近年は同湾の一部区画でサンゴの死滅が進んでおり、特にホンムン海洋保護区では7年前と比べて、サンゴの被度が50%から10%未満まで減少している。

 なお、これに先立ち今年6月、同省共産党委員会は同省人民委員会に対し、影響を受けているエリア、特にホンムン海洋保護区でのダイビング活動の一時停止を指示するよう指導していた。

[VnExpress 16:49 26/7/2022,U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 南中部沿岸地方カインホア省人民委員会はこのほど、ニャチャン湾内の4区域でのダイビング活動の試行案...
 南中部沿岸地方カインホア省のニャチャン湾でサンゴの白化現象が深刻化し、サンゴの大量死が発生してい...
 白化現象によるサンゴの大量死が発生している南中部沿岸地方カインホア省のニャチャン湾について、同省...
 南中部沿岸地方カインホア省のニャチャン湾で、白化現象によるサンゴの大量死が発生している。アフター...

新着ニュース一覧

 商工省と複数の省・市における太陽光発電事業を巡る違反事件で、ハノイ市人民裁判所は、ホアン・クオッ...
 国家主席府は4月29日、受刑者8055人と刑執行猶予中の1人の計8056人に対する国家主席の特赦の決定を発表...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 第15期(2021年~2026年任期)国会第9回会議が5月5日に開幕した。  今国会では、国家構造に関する201...
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角...
 ホーチミン市文化スポーツ局は、4月30日の南部解放記念日にサイゴン川沿いエリアで実施を計画していた...
 南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30日)事業の一環で行われた軍事パレードを見物する...
 衣料の製造・販売を行う韓国のレシピグループ(Recipe Group)はこのほど、同社が展開するファッションブ...
 ルオン・クオン国家主席は4月28日、北中部地方ハティン省でラオスのトーンルン・シースリット国家主席 ...
 インボイスに関する政令第123号/2020/ND-CPの一部を改正・補足する政令第70号/2025/ND-CP(6月1日施行)...
 カナダの金融・保険サービス比較会社 「ハローセーフ(HelloSafe)」はこのほど、世界各国における株式市...
 ハノイ市人民評議会は4月29日、バイオテクノロジー分野に特化した「ハノイバイオハイテクパーク」の建...
 日本の経済産業省とベトナム商工省は4月28日、エネルギートランジションに係る二国間協力プロジェクト...
 東南部地方ビンズオン省のビンズオン新都市ワールドトレードセンター(WTC EXPO)で5月7日(水)から9日(金...
 イタリアのサンペレグリノ(Sanpellegrino)とアクアパンナ(Acqua Panna)が冠スポンサーを務める「アジア...
トップページに戻る