- 規範文書に縛られ政策変更が困難
- 3年間で4万人以上の教員が離職
- 教育訓練相が給与改善を検討
教育訓練省によると、近年教員の離職が増加傾向にある。特に若い教員の離職が多く、35歳未満が60%を占める。同省は離職の原因について、仕事のプレッシャーと給与の低さを挙げた。教員の仕事は、多くの規範文書に縛られており、政策変更が困難だという。
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同省によると、2020~2023年度の3年間に4万人余りの教員が離職し、年平均で約1万人が定年退職を迎えた。一方、同期間に採用した教員数は2万6000人にとどまる。教員数は11万8000人以上不足しているとされており、教員の離職増加はそれに拍車をかけている。さらに各地方では、2015年から2021年にかけて▲10%の人員削減を義務付けられている。
教員の給与は一般水準と比較して低く、最初の5年間は月平均500万VND(約2万9200円)にとどまる。グエン・キム・ソン教育訓練相は、収入が増えず別の仕事の就職機会が多いことから、少なくない教員が離職して海外に働きに出たり、工業団地で働いたりしていると指摘。教員への支援やプレッシャーの軽減策などを講じる考えを示した。給与についても改善を図るとしている。