道のり200kmにサービスエリアなし、高速道路にかかる「救いの橋」

2024/02/24 09:15 JST配信
  • 高速道路200kmサービスエリアなし
  • 「救いの橋」でトイレ問題を緩和
  • サービスエリア不足、国会で指摘も

 このテト(旧正月)に、高速道路で南中部沿岸地方ビントゥアン省区間を通った人の中には、その「橋」を使った人も多かったかもしれない。

イメージ画像
イメージ画像

 「高速道路でザウザイ(Dau Giay、東南部地方ドンナイ省)からビントゥアン省まで行く場合、沿道に茂みが見えれば、そこで車を停めるようにしていますよ」と、バスの運転手は、高速道路上での「やむを得ない立ち小便」事情を、こう話す。

 高速道路ザウザイ~ファンティエット(Phan Thiet、ビントゥアン省)区間、およびファンティエット~ビンハオ(Vinh Hao、ビントゥアン省)区間が2023年に開通したことで、このテトのホーチミン市からビントゥアン省への帰省は、ずいぶん楽になった。

 しかしながら約200kmの道のりにはサービスエリアがひとつもないため、高速道路を利用する人々は、およそ3時間にわたって「ガマン」を強いられる。被害者は主にホーチミン市からビントゥアン省方面に向かう人々で、ザウザイのサービスエリアを最後に、そこから先はビンハオまで、ひとつのサービスエリアもない。

 その先に待ち受ける「困難」を前に、長距離バスのドライバーは、ザウザイのサービスエリアで停まると「とにかく絞りだして」と客に声をかける。しかしながら人間そう器用にはいかないものだ。

 車内が何とも重苦しいムードに包まれるなか、路肩のフェンスを越えるように小さな橋がかけてある場所がある。トイレのある茶屋につながる「救いの橋」だ。

 ビントゥアン省ハムトゥアンバック郡ハムリエム村(xa Ham Liem, huyen Ham Thuan Bac)区間にあるその橋は、法的に見れば違法な建設物であり、事故の危険もあり、当局に撤去される可能性もある。しかしながら撤去されれば、高速道路の利用者はトイレの場所がなくなり、茶屋の経営者も稼ぎを失う。

 このような高速道路のサービスエリア整備の遅れは、2023年に国会議員からも指摘されており、北部紅河デルタ地方ニンビン省~北中部地方ゲアン省区間の170kmでも同様の問題が生じている。

 国会でグエン・バン・タン交通運輸相は、サービスエリア不足の問題を認め、早急に整備を進めており何とか理解して欲しいと国民に求めたが、サービスエリアの計画的整備にかかる年単位の時間、利用者がトイレを待てるはずはない。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 交通運輸省はこのほど、東北部地方ランソン省からベトナム最南端の南部メコンデルタ地方カマウ省までを...
 サービスエリアは高速道路にとって必要不可欠な施設だが、ベトナム国内の多くの高速道路にはサービスエ...

新着ニュース一覧

 ハノイ市で、自動運転技術を活用したスマート交通システムの実証実験が行われる。同市人民委員会は、自...
 かつて最大44機の航空機を保有していた地場不動産デベロッパーFLCグループ[FL
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 東北部地方クアンニン省は26日、中央直轄市への昇格決定を機に、同省における投資決定書などの授与式を...
 かつてベトナム共和国(南ベトナム)のゴ・ディン・ジエム政権下で「生き地獄」と恐れられ、多くの愛国者...
 三井住友銀行が出資する大手民間銀行で、消費者金融子会社が強みのVPバンク[V
 政府は、サイバーセキュリティおよび個人データ保護分野における行政違反処分を規定する政令第330号/20...
 ホーチミン市建設局は、建国記念日(9月2日)に伴う8月29日から9月2日までの5連休に向け、公共交通機関の...
 株式会社ECMSジャパン(東京都中央区)が所属する、国際物流サービスを展開するECMSグループは、ホーチミ...
 ベトナムの国際インターネット接続を支える海底光ケーブル「アジア・アフリカ・ユーロ1(AAE-1)」と「第...
 米経済誌フォーブス(Forbes)が26日に発表したリアルタイム世界長者番付で、不動産開発を中核とする民間...
 商工省が2026年1月8日付け政府決議第1号/NQ-CPに基づき策定している「2026~2030年期アウトレットモデ...
 韓国の半導体メーカーである韓美(ハンミ)半導体(Hanmi Semiconductor)が、北部地方バクニン省にあるベ...
 東南アジアサッカーの最強国を決めるASEAN Hyundai Cup 2026(旧AFFカップ)は8月26日にハノイ市ミーディ...
 ヤンマーホールディングス株式会社(大阪府大阪市)は、ベトナム国内の既存3拠点を統合し、新たな現地法...
トップページに戻る