- 米国の越僑女性が宇宙へ、越女性で史上初
- ハーバード大卒、NASAでインターン経験
- 「私は最初の1人ですが、最後ではない」
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米国の越僑女性アマンダ・グエンさん(32歳)は、ベトナム系女性として初めて宇宙飛行を行う予定だ。アマンダさんは、性的暴力サバイバー(生還者)の権利法案を編纂し法律制定に尽力したとして、2019年のノーベル平和賞候補にノミネートされたことがある。
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アマンダさんは、米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)の創業者ジェフ・ベゾス氏が設立した航空宇宙企業ブルー・オリジン(Blue Origin)のロケット「ニュー・シェパード(New Shepard)」で近く宇宙に飛び立つとのこと。
宇宙旅行を身近にすることを目指す米国の非営利団体「Space for Humanity」がメンバーを募り、アマンダさんが選ばれた。これにより、アマンダさんは宇宙に飛び立つ史上初のベトナム系女性となる見通し。
アマンダさんは、ハーバード大学を卒業後、2013年に米国航空宇宙局(NASA)でインターンとして働いたことがあり、ハーバード・スミソニアン天体物理学センターでの勤務歴もある。
ハーバード大学在学中にはレイプ被害に遭っており、2014年に性的暴力サバイバーの権利を保護することを目的とした非営利団体「RISE」を設立。性的暴力サバイバーの権利法案を通す運動を展開した。法案は2016年に上院と下院を通過し、同年10月にバラク・オバマ大統領(当時)によって署名され連邦法となった。
アマンダさんは、在ベトナム米国大使館のフェイスブック(Facebook)ページに投稿された動画の中で、「私はベトナム人です。若いベトナム人女性たちが宇宙にいる自分自身の姿を投影できるように、私は宇宙へ飛びます。私は最初の1人ですが、最後ではありません」と語った。