少年同士の喧嘩で脳死状態となっていた14歳が死亡

2024/05/23 14:33 JST配信
  • 脳死状態だった14歳少年が死亡
  • バスケ中のトラブルから暴行事件に
  • 2か月余りの集中治療の甲斐もなく

 3月中旬にバスケットボールのプレー中のトラブルから暴行事件に発展して外傷性脳損傷を負い、2か月以上も入院していた8年生(日本の中学2年生に相当)の男子生徒が5月21日昼頃に死亡した。ハノイ市中央小児病院が明らかにした。

(C)thanhnien
(C)thanhnien

 死亡したのは、ハノイ市ロンビエン区在住のN・H・D君(14歳)。5月20日、家族が東北部地方フート省総合病院から中央小児病院への転院を求め、病院は専門チームを組織。医師らはD君を多臓器不全、敗血症性ショック、重度の外傷性脳損傷による深昏睡と診断。人工呼吸器を装着し、人工透析や抗生物質投与などの治療を施したが、その後に容体が悪化。21日午後12時30分頃に死亡した。

 ロンビエン区警察によると、3月17日午後3時ごろ、D君は地元の共同広場でバスケットボールをして遊んでいた際、T・V・K君(12歳)と喧嘩になり、K君を平手打ちした。その後、K君は自分の兄であるT・V・M君(16歳)を呼び出して、M君がD君に殴りかかった。

 M君がD君を殴るのを目撃したM君の父親が止めに入り、息子2人を家に連れ戻した。その後、父親が現場に戻ってくると、顔面蒼白で意識がもうろうとしたD君がいたため、地元総合病院に搬送。重傷のため、第108軍隊中央病院に転送となり、外傷性脳損傷と診断された。

 昏睡状態が続いたD君は治療のため、3月26日にフート省総合病院に移っていたが、2か月余りの集中治療中も意識が回復することはなかった。家族の希望により、5月20日から中央小児病院に転院したものの、治療の甲斐もなく21日に息を引き取った。

 なお、ロンビエン区警察は3月26日、D君を故意に傷つけて脳死状態に至らせたとして、同区在住のM君を傷害容疑で逮捕・起訴していた。

[Thanh Nien 15:35 21/05/2024 U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ハノイ市ロンビエン区人民裁判所は17日、傷害罪に問われていたチュオン・バン・ミン被告(男・16歳)の一...
 ハノイ市ロンビエン区警察は、8年生(日本の中学2年生に相当)の男子生徒がバスケットボールのプレー中の...

新着ニュース一覧

 南中部地方ラムドン省で豪雨に伴う洪水被害が発生している。旧ビントゥアン省のエリアを中心に大規模な...
 国会は3日、緊急事態法を賛成多数で可決した。同法は6章36条から成り、2026年7月1日に施行される。 ...
 ハノイ市バーディン街区ドックラップ通り1番地(1 Doc Lap, phuong Ba Dinh, TP. Ha Noi)の国会議事堂内...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市ニャーベー村には、貧しい人々や身寄りのない人々の最期を見送ることに人生のすべてを捧げ...
 建設関連の外国人材と企業とのマッチングプラットフォーム「カダ(GADA)」を運営する韓国のワークスメイ...
 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)グループは、
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)は、ホー
 東北部地方ランソン省警察は3日、ドアン・バン・サン容疑者(男・57歳)を殺人容疑で逮捕したと発表した...
 南中部地方ダナン市アンハイ街区で建設中の新都市区案件「キャピタル・スクエア3(Capital Square 3)」...
 文房具やオフィス家具の製造・仕入れ・販売を手掛けるコクヨ株式会社(大阪府大阪市)は、地場大手文房具...
 ハノイ市人民委員会は、大気汚染の深刻化を受け、市内の農業残渣の野焼きやごみ焼却などの取り締まりを...
 ベトナムでは自然災害が頻発しており、1~11月期の自然災害による死者・行方不明者は409人に上り、経済...
 VIETJOベトナムニュースが11月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:有名女...
 東京で4日、第1回日本・ベトナム外務・防衛次官級協議(次官級2+2)が開催された。この協議は、4月に行わ...
 三菱自動車工業株式会社(東京都港区)は1日、ベトナムにおいて、新型ミッドサイズスポーツ用多目的車(SU...
トップページに戻る