- ランサムウェアによるハッキング攻撃
- 郵便配達サービスに影響、他は通常通り
- 情報安全局のガイダンスで対策中
ベトナム郵便総公社(ベトナムポスト=Vietnam Post) は4日午前3時10分ごろからランサムウェアによるハッキング攻撃を受け、同社の情報技術システムの一部が停止した。
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このハッキング攻撃は、郵便配達サービスに関連する活動に直接の影響を及ぼしている。ただし、郵便金融サービス、公共行政サービス、商品流通は通常通り運営されている。
同社は攻撃を発見した直後から、情報通信省傘下の情報安全局のガイダンスに従い、問題を切り分けてデータを保護すべくITシステムの切断を行うなどして対策に取り組んでいる。
なお、同社ウェブサイト<vietnampost.vn>や、ドメイン名<vnpost.vn>を含むウェブサイトと関連アプリは、問題が解決されるまで接続が中断されている。
このところ、企業を狙ったハッキング攻撃が大きな問題になっている。これに先立つ3月24日、大手証券会社VNダイレクト証券[VND](Vndirect Securities)と郵便保険[PTI](Post & Telecommunication Joint Stock Insurance Corporation)、IPA投資グループ[IPA](I.P.A Investments Group)の3社もサーバー攻撃を受け、システム障害が発生した。
また、石油製品販売大手PVオイル[OIL](PV Oil)も4月2日にランサムウェアによるハッキング攻撃を受け、同社の情報技術システム全体が停止した。