ハノイ:午前4時のミルクティー店に集まる若者たち

2024/06/08 10:37 JST配信
  • 早朝のハノイ市を静かに味わう若者たち
  • 勉強や仕事、友人との集まりのために来店
  • 6月1日~9日の期間限定、継続も検討

 午前4時、ハノイ市ホアンキエム区トンダン通りにあるミルクティー店には、夜明けのミルクティーを飲もうと、何十人もの人々が列を成している。

(C) VnExpress
(C) VnExpress

 客の1人であるチャウさん(女性・20歳)は、早朝のミルクティーを飲むために、寝ずに10km以上も離れたナムトゥーリエム区からこの店にやってきたという。チャウさんは、早朝に歩道の椅子に座って、シクロの運転手や清掃員など行き交う人々を眺め、セミの鳴き声を聞いていると、心が癒されると話す。

 タインスアン区在住のハーさん(女性・23歳)は、パソコンを持参して午前3時30分に店に到着した。ハーさんはコンテンツクリエイターで、いつもならこの時間に締め切りを終えて寝に入るため、逆に早起きをして、早朝の静かなカフェで仕事をするというのは新鮮だと語る。「みんな、早朝のハノイ市を静かに味わいたいんでしょう」。

 ここ1週間ほど、トンダン通りのこのミルクティー店では、午前3時から多くの若者が行列を作り、午前4時のオープンを待っている。

 この通りに暮らすトゥイさん(女性・50歳)は、早朝のミルクティー店が若者でいっぱいになる様子を目にして驚いたと語る。「今までは、早朝にコーヒーを飲む中高年の姿しか見たことがなかったので、不思議です」とトゥイさん。

 店長によると、人通りの少ない時間帯にミルクティーを楽しんでもらいたいという思いから、6月1日から9日までの期間限定で、午前4時から店を開けているのだという。好奇心から店を訪れる人もいれば、勉強や仕事、友人との集まりのために来店する人もいる。

 店長は、需要があるなら、営業時間を変更して引き続き早朝から営業することも検討しているそうだ。

[VnExpress 06:30 07/06/2024, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 南中部沿岸地方ダナン市の「ロン(Rong=竜)橋」近く、ハン(Han)川西岸の「バクダン歩行者天国」ではこ...
 21時、仕事を終えたカイン・リンさん(女性・24歳)は、ハノイ市ドンダー区にあるカフェに急いで向かった...
 南中部沿岸地方ダナン市では2022年から、24時間年中無休のカフェが大学近くのエリアを中心に現れ始めた...
 景気低迷が続く中、庶民的なタピオカミルクティーブランドがフランチャイズ(FC)の事業モデルにより、ベ...
 シンガポール系調査会社モメンタム・ワークス(Momentum Works)らはこのほど、東南アジアにおけるタピオ...

新着ニュース一覧

 韓国の食品製造会社であるサムファF&C(Samhwa F&C)はこのほど、自社で展開するフローズンヨーグルトの...
 ベトナムIT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、ドイツのフラ
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は6日、独自ブランドの香り「ニャー
 混み合う大学の中庭で、身長110cmのグエン・ティ・フオンさん(女性・23歳)は、まるで小学生が足早に歩...
 計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1~10月期のFDI...
 ハノイ市人民委員会主席のチャン・シー・タイン氏が5日、党中央執行委員会によって中央監査委員長に選...
 ハノイ市の国家展示センター(VEC)で開催された「秋季フェア」で、トゥアンギア製造組立(Tuan Nghia)が...
 ホーチミン市建設局によると、同市コンダオ特区(コンダオ諸島)で初の電気バス路線が12月初旬に運行を開...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、11月11
 自然エネルギー発電所の発電事業(IPP)などを手掛ける自然電力株式会社(福岡県福岡市)がグループ会社を...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表した統計データによると、2025年10月の輸出額(推定値)は前年同月比+17.5%...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2025年10月の全国消費者物価指数(CPI)は前月比+0.20%上昇、前...
 政府は、家庭内暴力の防止や社会秩序の維持に関する行政罰を定めた政令第282号/2025/ND-CPを公布した。...
 1日にフィリピンの東で発生した台風13号(アジア名:カルマエギ、日本では台風25号)の接近に伴い、ベト...
トップページに戻る