- 早朝のハノイ市を静かに味わう若者たち
- 勉強や仕事、友人との集まりのために来店
- 6月1日~9日の期間限定、継続も検討
午前4時、ハノイ市ホアンキエム区トンダン通りにあるミルクティー店には、夜明けのミルクティーを飲もうと、何十人もの人々が列を成している。
(C) VnExpress |
客の1人であるチャウさん(女性・20歳)は、早朝のミルクティーを飲むために、寝ずに10km以上も離れたナムトゥーリエム区からこの店にやってきたという。チャウさんは、早朝に歩道の椅子に座って、シクロの運転手や清掃員など行き交う人々を眺め、セミの鳴き声を聞いていると、心が癒されると話す。
タインスアン区在住のハーさん(女性・23歳)は、パソコンを持参して午前3時30分に店に到着した。ハーさんはコンテンツクリエイターで、いつもならこの時間に締め切りを終えて寝に入るため、逆に早起きをして、早朝の静かなカフェで仕事をするというのは新鮮だと語る。「みんな、早朝のハノイ市を静かに味わいたいんでしょう」。
ここ1週間ほど、トンダン通りのこのミルクティー店では、午前3時から多くの若者が行列を作り、午前4時のオープンを待っている。
この通りに暮らすトゥイさん(女性・50歳)は、早朝のミルクティー店が若者でいっぱいになる様子を目にして驚いたと語る。「今までは、早朝にコーヒーを飲む中高年の姿しか見たことがなかったので、不思議です」とトゥイさん。
店長によると、人通りの少ない時間帯にミルクティーを楽しんでもらいたいという思いから、6月1日から9日までの期間限定で、午前4時から店を開けているのだという。好奇心から店を訪れる人もいれば、勉強や仕事、友人との集まりのために来店する人もいる。
店長は、需要があるなら、営業時間を変更して引き続き早朝から営業することも検討しているそうだ。