- 国家葬儀場の駐車場に書記長のクラウン
- ナンバープレート「80B-2089」の公用車
- 買い替え提案も「まだよく走る」と断る
19日に死去したグエン・フー・チョン書記長の国葬が25日と26日にハノイ市国家葬儀場で執り行われた。チョン氏に1998年から18年にわたって仕えてきたトヨタクラウンが、葬儀場の駐車場でひっそり見守っていた。
(C) tuoitre |
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クラウンは国会事務局に1998年に支給されたナンバープレート「80B-2089」の公用車で、チョン氏は2006年に国会議長に就任してから乗り始め、2011年に書記長に就任してからもクラウンに乗り続けた。
共産党中央組織委員会の元党施設部長のグエン・ドゥック・ハー氏によると、第12期(2007~2011年)の半ばに新車に買い替えることを提案したが、「まだよく走る」と断られたという。長距離用には別の自動車や航空機があり、クラウンに乗るのはハノイ市内の移動だけだから、という理由だった。さらに車の買い替えには費用がかかることも指摘され、それ以後その話はしなくなったという。
国葬には世界各国から政治家や大使などが参列した。トー・ラム国家主席、ファム・ミン・チン首相、チャン・タイン・マン国会議長も参列し、追悼の言葉を記帳した。