- ベトナム戦争時の外国人戦場記者の1人
- ベトナム人の生活と戦いをリアルに描写
- 故ホー・チ・ミン主席とも2度対面
フランスの詩人でジャーナリストのマドレーヌ・リフォー(Madeleine Riffaud)さんが6日、パリで死去した。100歳だった。
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1960~1970年代以前に生まれたベトナム人には、長い茶色の髪を三つ編みにしてノートとペンを持つ彼女の姿が、今も心に残っている人も多い。
マドレーヌさんは1924年8月23日にフランス北部で生まれた。フランスのレジスタンス闘士であり、詩人、ジャーナリストとして活躍した。フランスの雑誌「労働者の生活(La Vie Ouvriere)」、フランス共産党機関紙「人道(L’Humanite)」の記者で、ベトナムにおける米国の侵略戦争を目撃するために招かれた最初の外国人戦場記者の1人でもあった。
彼女が取材し、フランスで発表した記事や写真、映像は、1965年から1973年にかけてのベトナム人の生活と勇敢な戦いをリアルに描写するもので、米国の不当な戦争を糾弾する確かな証拠となっただけでなく、ベトナムが国際世論の支持を得て、パリ協定の交渉でも有利な立場を築くのに役立った。彼女は故ホー・チ・ミン主席とも2度対面し、会話を交わす栄誉にも浴した。
民族解放闘争においてベトナム国民を愛し、支持し、その後の国づくりにも貢献した。フランス・ベトナム友好協会の活動に参加し、枯れ葉剤被害者を支援し、遠隔地の困難な環境にある人々を助け、ベトナムの発展と国際統合の過程を見守ってきた。
パリにある小さな自宅には、「独立と自由ほど尊いものはない」というポスターが中心に掛けられ、友好勲章の証書やドンホー版画、ベトナムの少女が民族衣装を着た人形など、ベトナム訪問の際の記念品が大切に飾られている。
民族解放や国家建設、発展に対する大きな貢献に謝意を表して、ベトナム政府はマドレーヌさんに対して、1984年に「一等抗戦勲章」、2004年に「友好勲章」を授与している。