- ベトテルハイテク産業総公社が開発
- 実船で再現が難しい条件下での訓練が可能
- コスト面とカスタマイズ性に優れる
国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)の子会社であるベトテルハイテク産業総公社(Viettel High Technology Industries=VHT)が開発した海事訓練シミュレーションシステムが、ノルウェーに本拠を置く海事分野の世界的認証機関デット・ノルスケ・ベリタス(Det Norske Veritas=DNV)から最高位「A級(Class A)」の認証を取得した。
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ベトナム企業が開発した海事シミュレーターが同基準の認証を取得したのは、これが初めて。
VHTが開発した海事訓練シミュレーションシステムは、船の操舵室(船橋=ブリッジ)をデジタル空間に再現し、操船操作や航海状況を高精度に模擬する。これにより、荒天や視界不良、強潮流、緊急対応など、実船では再現が難しい条件下での訓練が可能となる。
DNVの評価によると、同システムは、◇物理再現性(Physical Realism)、◇行動再現性(Behavioural Realism)、◇運用環境(Operating Environment)について、56項目に基づく120以上のテストをクリアし、最高位に分類された。
DNVのA級認証を取得できる企業を有する国は限られている。アジアでは、同技術を自国開発できる国は、◇日本、◇中国、◇シンガポール、◇インド、◇トルコなど一部に限られる。今回の認証により、ベトナムはそのグループに加わった形だ。
ベトテル製の海事訓練シミュレーションシステムは、コスト面とカスタマイズ性に優れ、国内市場だけでなく、地域市場でも勝負できると期待されている。



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