カントングループの女社長、家政婦からの成功物語

2011/12/18 08:36 JST配信

 どうにかしてお金を稼ぐことを考えていた彼女は、建設会社を経営している夫の知人に頼んで石材を仕入れてもらおうとしたが、既に決まった取引先があるとして、断られた。それでも諦めずにいくつかの工事現場をあたり、とうとうある現場で合板と石材を仕入れてもらえることになった。その結果8000万ドンを稼ぐことができた。これは当時において決して少ない額ではなかった。この仕事が終わると、新たなビジネスチャンスを探すことを決意する。食堂を妹へ譲り、車を買って、建設用の砂と石材の販売を始めた。その後は彼女自身の努力、そして、いくつかの幸運が重なり、会社は成長していった。

(C) DDDN<br>遊園地ハッピーランドの投資促進会議に参加したファン・ティ・フーン・タオ社長(写真中央)
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遊園地ハッピーランドの投資促進会議に参加したファン・ティ・フーン・タオ社長(写真中央)

 今では大企業の社長となったにもかかわらず、彼女と話した人はその素朴な人柄に驚くだろう。都会暮らしが長くなった今も、苦しい時期を乗り越え、常に前進を続けてきた気持ちを忘れることはないという。彼女が今でも一般社員達と昼食を共にするのは、一緒に働く人達の気持ちを理解しようと努めているからだ。

 「昔は本当に貧しくて食事できることがとても貴重でした。辛かったけれど、貴重な経験でもあります。社員達とのコミュニケーションを大事にしていれば、彼らとよりいい関係を築くことができるのです。お金と権力で経営しようとすれば失敗します。逆に誠実さをもって経営すれば、社員の心は団結します。例えば、社員の家族が困難な状況にあるとき、社長がそのことを知っているかどうか。食料が不足しているとき、どのように援助したらいいのか。社長がそれを実行することで、社員は仕事に専念することができるのです。」

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