ハリーポッターの世界に魅せられて、占いや魔法の虜になった女性がいる。物語の主人公はブイ・トゥオン・アインさん。彼女は若者に人気の変わった娯楽施設「三本のほうき」を作った人物だ。
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「三本のほうき」を作る前、彼女はある有名な投資会社の財務管理者だった。香港出張の際にディズニーランドを訪れた時、それまで夢に描いてきた世界を目の当たりにして、くらくらしたという。また、お客さんの大半が大人だということにも驚かされた。「子供のように我を忘れて楽しみましたが、決して夢の世界ではないのです」彼女は考えた。このように夢中になれることを仕事にできれば、日頃仕事に対して感じていた矛盾も消え失せるのではないかと。
彼女は一大決心をして会社を辞め、娯楽施設を作るための会社を設立した。構想に浮かんだのはやはり小説「ハリー・ポッター」の世界だ。娯楽施設の名前は小説に登場するパブ「三本のほうき」に決めた。カラフルで色彩に溢れる夢の館。ここでは現実と夢の世界がリンクする。
「三本のほうき」は2011年5月、ホーチミン市フーニュアン区ファンシックロン通り141番地にオープンした。初期投資はそれほど大きくなかったが、若者達からの注目度は高かった。2か月のプレオープン期間中に800人以上の来客があったという。
その後、改装に向けた数か月のクローズ期間中に、スタジオや仮装ルームなど比較的人気のなかった部分を再編し、人気の高かった部分を補強した。さらにデンマークから建築家を呼び寄せ、外装も一新させた。投資総額はかなりのものになった。