遺体の破片を拾い集めて15年、交通事故死の「おくりびと」

2014/12/14 04:01 ICT配信

 ヒエンさんは遺族からは謝礼を受け取らず、どうしてもという場合は、遺体を覆う筵(むしろ)や線香を買う程度の金額だけ受け取る。警察幹部から多少の心づけが出ることもあるという。交通事故の被害者から金品が盗まれるというケースをよく耳にするが、彼には無縁の話だ。普段の彼は、荷物の運搬やバイクタクシーの運転手をしながら質素な生活をしている。

 ただ一つの悩みは、30歳を過ぎても独身のままでいること。ヒエンさんは、色々な女性と付き合ってみたけれどピンとくる人がいないというが、姉のティエンさんは、「お金も土地もない上に、あんな仕事をしていては誰も来てくれない」とあきらめ顔だ。

 交通事情がどんどん複雑さを増す現在、大きな事故も増加している。仕事が減るのが何よりだと思いながらも、ヒエンさんは不慮の事故で亡くなってしまった人たちに、最後のぬくもりを届け続けている。

前へ   1   2   3   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市ニャーベー村には、貧しい人々や身寄りのない人々の最期を見送ることに人生のすべてを捧げ...
 ホーチミン市ビンタイン区に住む59歳のチャン・ゴック・アインさんは、30年間以上にわたり無償で死人に...
 医学を志す大学生の解剖実習のため、大学に運ばれた遺体を受け取り、洗浄した後に化学薬品を注入し、ホ...
 ベトナムでは地域によって、埋葬された遺体を数年後に掘り出して供養する「改葬」の習慣が残っている。...
 ある大病院の霊安室の職員であるグエン・バン・ディエムさん(50歳)は、映画「おくりびと」で広く知られ...
 紅河デルタ地方ナムディン省チュックニン郡チュックフン村在住のラム・バン・トゥエンさんの一家は、こ...

新着ニュース一覧

 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2026年10月の全国消費者物価指数(CPI)は前月比+0.20%、前年同...
 米経済誌フォーチュン(Fortune)と「働きがいのある会社」に関する調査・分析・支援を行うGreat Place T...
 国防省傘下の政府暗号委員会と同省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ハノイ市ゴックハー街区(phường Ngọc Hà、旧バーディン区)に暮らすゴックさん(...
 政府は、一般労働者向けの地域別最低賃金を規定する政令第399号/2026/NĐ-CPを公布した。同政令は...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表したデータによると、2026年10月に全国で新規設立された企業数は前月比+8....
 鉄鋼大手で多角化路線を歩むホアファットグループ[HPG](Hoa Phat Group)
 国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)の202
 財政省傘下統計局(NSO)によると、2026年1~10月期の小売売上高(推定値)は前年同期比...
 デンマークの靴製造大手エコー(ECCO)のベトナム現地法人、エコーベトナム(ECCO Vietnam)が会社解散を決...
 地場のクルーズ船運航会社アテナグループ(Athena Group)は10月31日と11月1日の両日、東北部地方クアン...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表したデータによると、2026年1~10月期の海外直接投資(FDI)認可額は、前年...
 金融商品取引業などを手掛けるニュース証券株式会社(東京都中央区)は2日、リテールが強みの大手民間銀行
 国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、ハノイ市とモルデ
 南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(đặc khu Phú Quốc、旧キエンザ...
トップページに戻る