ベトナムに実在した多夫多妻の村

2016/06/26 05:27 JST配信

 3人で約5年間一緒に暮らした後、トゥーさんが亡くなった。その時、トゥーさんとセウさんの間には子供が1人しかいなかったが、その後セウさんとダウさんは6人の子供を授かった。

(C) thanhnien, ガイさんとハオさん
(C) thanhnien, ガイさんとハオさん
(C) thanhnien, 長老のポップさん
(C) thanhnien, 長老のポップさん
(C) thanhnien, フェンさん
(C) thanhnien, フェンさん

 男性が複数の妻を持っても、子供の母親はすぐにわかる。しかし女性が同時に複数の夫を持つと、子供の本当の父親が誰なのかがわからない。フェンさんも同じで、7人の子供のうち1人については、どちらの夫の子供なのか断定することができなかったという。

考え方の変化

 この奇妙な結婚は大昔の話のように思われるが、つい数十年前まで続いていた実話だ。それでも半世紀以上が経ち、現在のラーガウ村、ラーザ村の青年たちの考え方は昔とずいぶん変わってきている。

 「この10年余りの間、私たちはこの風習をやめさせるべく啓発活動に注力してきました。男女が愛し合い、結婚する時には法律を遵守し、一夫一妻制を貫徹すべきです。結婚する時は、当局による結婚証明書を取得しなければいけません」と、ラーガウ村のある幹部は話す。

 この古い風習の中で過ごしてきた生き証人だという男性も、コホ族の多夫多妻の風習は淳風美俗にそぐわず文明的でないと認めている。「この風習がいつから始まったのかはわかりませんが、私が小さい頃には既に存在していました。良いものは残すべきですが、良くないもの、文明的でないものは排除していかなければならないのです」。

 若者たちは意識的に昔の風習を変えようとし、また地元当局は女性団体や地域グループと協力して積極的に啓発活動を行った。これにより、現在では多夫多妻の状態はほぼ存在しなくなったという。

前へ   1   2   3   次へ
[Lam Ngoc, Thanh Nien, 01:14 PM - 13/03/2016, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 西北部地方で子沢山の女性と言えば、15人を出産したライチャウ省フォントー郡シンチャイ村のザン・ティ...
16人の妻と24人の子供  ハノイ市ザーラム郡に住むグエン・ダン・ハインさん(67歳)は、「ベトナムで最...
 妻にしたい女性のお尻を叩く、女性から男性に求婚する、結婚式を2回行うなど、一部の地方では今でも伝...
 北中部ハティン省フオンケー郡ラオチェーで7日、少数民族チュット族の女性とキン族(人口の約9割を占め...
 南中部高原地方ラムドン省に住む少数民族チュールー(Chu Ru)族には、結婚を希望する女性が家族と共に真...
 28日付ザンチーによると、中部高原地方コントゥム省ダクトー郡ポコ村トゥーペン集落に住む少数民族のロ...

新着ニュース一覧

 トー・ラム書記長とファム・ミン・チン首相、チャン・タイン・マン国会議長は、ラオスを同時訪問した。...
 国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)とホ
 ハノイ市のハノイ師範大学はこのほど、日本でのベトナム語能力検定試験とベトナム語能力証明書の発行に...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南中部地方ダナン市(旧クアンナム省)のホイアン旧市街のバクダン(Bach Dang)通りにある小さな店の前で...
 ハノイ市科学技術局は3日、ハノイ技術取引所(HanoTEX)とデジタル転換市場(DTMarket)を立ち上げた。これ...
 韓国教育省傘下の国立国際教育院は3日、ベトナムで2026年から韓国語能力試験(TOPIK)の成績を大学入学に...
 政府は4日、決議第9号/2026/NQ-CPを公布し、食品安全法をガイダンスする1月26日付けの政令第46号/2026/...
 トー・ラム書記長の特使として中国を訪問したレ・ホアイ・チュン外相は4日、習近平(シー・ジンピン)総...
 国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は4日、シンガポールに駐在員事務所を開...
 東北部地方クアンニン省人民委員会はこのほど、ハノイ~クアンニン間高速鉄道プロジェクトの投資方針を...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ダナン市人民委員会は、2026年のテト(旧正月)期間中のロン橋(ドラゴン橋=ドラゴンブリッジ)の噴水・フ...
 世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」は、アジア太平洋(APAC)地域にお...
 ホーチミン市人民委員会は、テト(旧正月)を祝うイベントの一環として、「ブックストリートフェスティバ...
 財政省は3日、証券取引や情報開示などの規定を改正する通達第8号/2026/TT-BTCを公布した。外国人投資家...
トップページに戻る