ハノイでハイフォン料理店を開いた女性、高給の外資系企業から転進

2016/07/24 06:38 JST配信

 フオンさんは2011年に、会社を辞めて店の経営に全力を注ごうと決意した。まず食材は品質の良いものだけを仕入れるようにした。また、客がどんな料理を好み、どんなサービスを望んでいるのかをアンケート調査した。従業員はフオンさんが自ら教育し、やる気を起こさせる報奨制度も設けた。飲食業は元来従業員の出入りの激しい業界だが、アンビエンでは多くの従業員が定着している。

(C)VnExpress、フオンさん
(C)VnExpress、フオンさん
(C)VnExpress
(C)VnExpress

 こうした改善策は客から歓迎され、売上高が急速に伸びていった。メニューもバインダークアのほか、ブンカー(Buc Ca、魚の米粉麺料理)やブントム(Bun Tom、エビの米粉麺料理)など種類が増え、デザートにはタックサイン(Thach Xanh、緑色のゼリー)が加わり人気を得ている。

 フオンさんはハノイで8店舗を展開する計画だが、現在はホアンキエム区に3号店を出す準備をしているところだ。出資を申し出る投資家もいるが、ハイフォンの名物料理をハノイで広める夢を共有できる人にはまだ出会っていないという。

 最後にフオンさんは、若者達にこうアドバイスした。「起業するなら27~35歳が理想的です。仕事の経験が5~10年になり、専門知識や仕事の技能、人脈も育っている頃で、極端な夢想はせずリスクテイクも恐れない年齢です。できれば1人ではなく、互いに補い合うことのできるパートナーがいた方がいいでしょう」。

前へ   1   2   次へ
[VnExpress,10/6/2016 | 09:00 GMT+7,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 「バインミーカイ(Banh my cay)」「バインダークア(Banh da cua)」「スイジン(Sui din)」・・・思い出した...

新着ニュース一覧

 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
 ベトナム発のITソリューション企業であるカオピーズ(Kaopiz、ハノイ市)と、東南アジア市場における医療...
 米グーグル(Google)と財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)は18日、ベトナム国内での...
トップページに戻る