フアンさんによれば、ピックルボールは、他のスポーツのように一部の筋肉だけを使うのではなく、全身の運動を必要とする。プレーするときは、背中、肩、腕をフル稼働させなければならない。激しい動きが続くことで神経が圧迫され、痛みが出ることもあり、長距離移動の負担もあって家族からは練習量を減らすよう勧められているが、それでもフアンさんは変わらず続けている。
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「このスポーツは、何かを『攻略する』ような感覚があって、やればやるほど『ハマる』んです。だから、痛みがあってもコートに出たくなります」とフアンさんは話す。事故をきっかけに内向的になっていたフアンさんは、ピックルボールのおかげで自信を取り戻し、「超えられない限界などない」と信じられるようになった。
フアンさんだけではない。ハノイ市バックマイ街区在住のホアン・ハイ・イエンさん(女性・54歳)も、7月にピックルボールを始めた。自ら三輪バイクを運転して、練習コートに通っている。
先天性の運動障害があるイエンさんにとって、ピックルボールは身体への負荷がちょうど良いのだという。イエンさんにとって、コートは健康づくりの場であると同時に、コンプレックスを払拭してくれる空間でもある。
「障がいのある人だって、普通の人と同じように『国民的スポーツ』に参加し、楽しむ権利があることを証明したいんです」とイエンさんは語る。
クラブで、フアンさんやイエンさんたちは我流で練習しているわけではない。ルールからラケットの握り方、車いすでの動き方や戦術に至るまで、プロの指導者から体系的に教わっている。
イエンさんによれば、最初の頃は複数の筋肉を同時に使うことに慣れず、頻繁に痛みに悩まされたという。帰宅後、半日寝てようやく回復するという日もあったそうだ。




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