南部メコンデルタ地方ドンタップ省ミーアンフン村(xã Mỹ An Hưng、旧ラップボー郡タンミー村)に暮らすファム・ティ・ティエン・ホンちゃん(7歳)は、がんで父親を失った。母親のチャン・ティ・ベー・チンさん(49歳)は糖尿病を患い、片脚を切断した。ホンちゃんは、母親が治療のため病院へ行くたび、母親まで亡くなってしまうのではないかとおびえている。
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ミーアンフン村の田んぼの中にある、ホンちゃんが暮らす高床式の家には、このところ強い風が吹きつけている。洪水が、自宅前の土道のすぐそばまで迫っている。2年前の同じ時期、ホンちゃんの父親は直腸がんの治療のため家を空けることが多かった。当時、ホンちゃんはよく階段に座り、父親の帰りを待っていたものだった。
そしてある日、ホンちゃんは親戚の家に連れて行かれ、そこで遊んでいるようにと言われた。数日後、自宅に戻った幼いホンちゃんは、初めて父親が亡くなったことを知った。ホンちゃんが悲しむのを恐れ、家族はホンちゃんに父親の最後の顔を見せなかったのだ。
それ以来、ホンちゃんはますます母親から離れなくなった。特に母親が重病を患ってからはなおさらだった。糖尿病の合併症により片脚の切断を余儀なくされ、歩くには誰かに支えてもらうか、松葉杖を使わなければならなくなった。
ホンちゃんは8月下旬、小学2年生の新学期を迎えた。学校から帰るとすぐに、ホンちゃんは母親の病床のそばで楽しそうにおしゃべりを始める。友達のこと、新しい担任の先生のこと、そして買いそろえた新しいノートや教科書のことなどを一気に話して母親に聞かせる。









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