株式会社大和証券グループ本社(東京都千代田区)は、成長著しいアジア諸国企業への投資拡大のため、資本提携先であるACAインベストメンツ(ACA Investments Pte Ltd)の100%子会社である大和ACA APACグロース・マネージメント(Daiwa ACA APAC Growth Management Ltd.)をゼネラル・パートナー(GP)とする「大和ACAアジア・パシフィック成長企業投資ファンド(Daiwa ACA APAC Growth LP)」をカリブ海の英国領ケイマン諸島に設立し、第一号案件の投資を決定した。
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大和証券グループ本社は、2018年10月にACAグループを統括するACAインベストメンツと資本業務提携を行い、ACAグループが日本国内において投資実績のある「事業承継」および「ヘルスケア」の分野において、総額100億円の「大和ACA事業承継投資事業有限責任組合」の設立、総額50億円の「大和ACA・HCブリッジ投資事業有限責任組合」の設立などの協業を行ってきた。
ACA Investments Pte Ltdはシンガポールに本社を置き、アジア諸国の企業に対する優れた投資実績を有している。新たなファンドの設立により、成長著しいアジアにおける有望な企業への投資を拡大する。特に、ACAグループが強みを持つシンガポール、インドネシア、ベトナムの3か国が注力地域となる。
同ファンドの第1号投資案件として、ベトナムのハーバン・エデュケーション&ヘルスケア(Ha Van Education & Healthcare Jsc、ハノイ市)の既存株式の取得および新規に発行する株式の引受けを決定した。ハーバン社は300社以上の法人顧客を抱え、年間40万人以上の顧客従業員向けの健康診断のアウトソーシングサービスを提供している。
同ファンドによりハーバン社の発行済み株式総数の63.7%を取得することで、大和証券グループおよびACAグループは、経営ノウハウや人的ネットワークの提供を通じてハーバン社の更なる成長をサポートしていく。