観光不動産開発のサングループ傘下ファンシーパン・サパ・ケーブル観光サービス社は2日、西北部地方ラオカイ省サパ郡サパ町でファンシーパン・サパ・ロープウェイ観光区案件第1期のロープウェイを竣工し、運行を開始した。竣工式にはホアン・チュン・ハイ副首相らが出席した。
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サパ町~ムオンホア谷~ファンシーパン山頂付近を結ぶこのロープウェイは、3線から成り、全長が6293m、出発点と終着点の標高差が1410mとなっている。竣工式で、全長と標高差の2項目で世界一に認定された。投資総額は4兆4000億VND(約240億円)。
これまで、ファンシーパン山頂へは徒歩でしか登ることができなかったが、このロープウェイの開通により、山頂までの所要時間は従来の2日間からわずか15分に短縮された。輸送能力は毎時2000人、チケットは往復40万~60万VND(約2190~3280円)。
第2期では、終着点となるファンシーパン山頂付近(標高2900~3000m)に4~5つ星ホテルや観光施設などを建設する予定。ファンシーパン山は標高3143mで、インドシナ半島最高峰であることから「インドシナの屋根」とも呼ばれており、国内外の登山客が数多く訪れる。
なお、サングループは2015年9月、メコンデルタ地方キエンザン省フーコック郡アントイ町とアントイ諸島ホントム島を結ぶ全長7.9kmのロープウェイを着工した。これが完成すれば、ファンシーパン山のロープウェイは世界最長の座を譲ることになる。
これに先立ち、同社は南中部沿岸地方ダナン市のバーナーヒルズロープウェイも建設し、全長及び標高差の2項目で世界一と認定されていた。