ベトナム最大の映画館網を運営するメガスター・メディア社のブライアン・ホール社長によると、2011年のベトナムの映画興行収入の約75%はハリウッド映画による売り上げだという。残りをベトナム、中国、韓国、台湾、フランスなどの映画が分け合っている。11日付カフェビズが報じた。
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人気が高いのはハリウッドのアクション映画で、昨年の夏に公開された「カンフーパンダ2」は268万ドル(約2億1700万円)を稼いだ。「トランスフォーマー3」が204万ドル(約1億6500万円)、「パイレーツ・オブ・カリビアン4」が124万ドル(約1億円)と続いている。2Dと3D、字幕版と吹き替え版など観客に多くの選択肢を用意していることも高い興行収入を上げている一因だ。
興行収入ばかりではなく、公開される本数も米映画が多い。年初3か月では米映画が24本、韓国映画が3本、旧正月(テト)期に上映が集中するベトナム映画は9本に留まった。
国内の映画関係者からは、外国映画の輸入や上映を制限して国産映画を守るべきとの声が上がっている。しかし映画の輸入配給業者らは、まずは全国の映画館網の充実が先決で、映画製作本数の少ないベトナムで外国映画を制限すれば上映する映画がなくなってしまうと反論している。