ホーチミン市交通運輸局傘下の公共旅客輸送管理センターは、同市科学技術研究所およびヴィエティンバンク[CTG]と共同で、同行が発行するICキャッシュカードを利用したバス運賃決済サービスの試験導入を計画している。4日付サイゴンタイムズ紙(電子版)が報じた。
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計画によると、カード決済は市内5路線を走る121車両で試験的に導入する。同センターは現在、具体的な計画案を作成中で、案がまとまり次第、同市人民委員会に提出する方針。
同センターは、将来的にICカードを利用した決済サービスを同市都市鉄道(メトロ)やモノレールにも運用したい考え。現在のところ、メトロ1号線には日本のソニーが開発した非接触型ICカード「FeliCa」の導入が検討されている。
科学技術研究所は乗客の利便性を向上させるため、また、当局の管理を容易にするためにも、公共交通機関で利用するICカードは共通の規格に定めければならないとしている。
なお、同市では2010年にもバス運賃のカード決済サービスを2路線で試験的に導入したことがある。このときは、試験導入した路線と他の路線の連結性が低かったために、利用客が少なかったという。