「枯れ木に花を咲かせましょう」ハノイ市の路上店舗で売られている植木には溢れるほどの花や葉が、果物にも枝や葉が付いていて新鮮さを感じさせる。しかし、それらの多くは店側が新鮮さを売りにして客に高く売りつけるため、接着剤で花や葉を飾りつけた全くの出鱈目な代物だ。ベトナムネットが報じた。
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同市バーディン区在住のクアンさんは、上司の新居に招待された際、植木をプレゼントしようと、アオコー通りの花市場で70万ドン(約2660円)の植木を購入した。たいそう見事な枝っぷりで、「これは良い買い物ができた」と満足して家に持ち帰った。しかし、手入れをしようとしたところ、枝や葉が次々に落ちて、瞬く間にみすぼらしい枯れ木に変わってしまった。落ちた枝をよく見てみると、接着剤で付けた跡が残っていた。
また、同市ホアンマイ区在住のニュンさんは、親族の命日にお供えするためのザボンを近所の路上店舗で購入した。皮は鮮やか黄色、ヘタには緑の葉も付いていて、見栄えのよいザボンだったので一目で気に入り、値段交渉もせずに購入を決めた。ところが、家に帰ってから、ヘタの葉は接着剤でつけられたものであることが分かったという。
店側によると、3000ドン(約11円)の接着剤1本を購入し、商品を「おめかし」することで、果物なら1キロ当たり5000~1万ドン(約19~38円)高値で売れるという。但し、いくら見た目がきれいでも、口に入れるものに接着剤が使われていれば、健康に悪いのは明らかだ。