食品をおいしそうに見せる「化学的」手法

2011/10/15 07:34 JST配信

 食品がおいしそうに見えるよう消費者の目を引くためなら、健康に悪かろうがおかまいなくどんな方法でもいとわない。そんな食品業者が主に使っている方法は6種類あるという。9日付ベトナムネットが報じた。

 1つ目は過酸化水素水に漬ける方法で、主に鶏足を白くするために使われる。過酸化水素は漂白剤や殺菌剤として利用されている。2つ目は、「コム」と呼ばれる緑色の糯米を工業用着色剤でさらに色付けする方法。この着色剤の成分分析はまだされておらず、人体にどんな影響があるのか分かっていない。

 3つ目は肉まんなどを白くするために、白い粉を混ぜる方法。ハノイ工科大学のグエン・ズイ・ティン博士によると、この粉は亜硫酸ナトリウム(Na2SO3)で、内服すると中毒症状を引き起こす事がある。また、皮膚や粘膜に刺激性がある。

 4つ目はブン(米粉麺)を漂白し、長時間保存できるようにする化学物質を使う方法。

 5つ目はタケノコの見栄えと味を良くするために化学物質を使う方法で、変色を抑えるもの、柔らかくするもの、甘みを増やすものなど、いくつもの種類の化学物質が使われている。ホーチミン市化学技術研究所の分析により、これらは亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸ナトリウム(Na2S2O3)、カドミウムと判明している。

 6つ目は鶏肉を黄色に着色するために工業用着色剤を使う方法で、発がん性のあることが分かっている。

[Vietnamnet, 09/10/2011 10:08:00 AM (GMT+7), O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 公安省環境犯罪防止警察局とホーチミン市市場管理局第28市場管理チームは9日、ホーチミン市ビンタン区...
 東南部地方ドンナイ省警察傘下環境警察は15日午前4時ごろ、ビエンホア市タムホア街区にある無認可の牛...
 南中部沿岸地方ダナン市と北中部地方ゲアン省で、蛍光染色に用いられるオーラミン(Auramine O)で染色し...
 鶏足(もみじ)はベトナムで人気の高い食材だが、業者によっては「かさ増し」されている場合があるため...
 ハノイ市警察はこのほど、同市タインスアン区グイニューコントゥム通り107番地にある食品卸業者ドンヤ...
 南中部沿岸地方ビンディン省国境警備隊は30日午前3時30分ごろ、正体不明の偽食用油を密輸した疑いで同...
 ハノイ市警察環境警察局は15日、同市バーディン区にあるロンビエン市場の水産物売り場の立ち入り検査を...
 ホーチミン市民が朝食としてよく利用する食品に、見た目の白さを増す染料の一種である蛍光増白剤「チノ...

新着ニュース一覧

 商工省と複数の省・市における太陽光発電事業を巡る違反事件で、ハノイ市人民裁判所は、ホアン・クオッ...
 国家主席府は4月29日、受刑者8055人と刑執行猶予中の1人の計8056人に対する国家主席の特赦の決定を発表...
 第15期(2021年~2026年任期)国会第9回会議が5月5日に開幕した。  今国会では、国家構造に関する201...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) ロンドン:歌謡曲でムードたっぷり、街角...
 ホーチミン市文化スポーツ局は、4月30日の南部解放記念日にサイゴン川沿いエリアで実施を計画していた...
 南部解放・南北統一50周年(1975年4月30日~2025年4月30日)事業の一環で行われた軍事パレードを見物する...
 衣料の製造・販売を行う韓国のレシピグループ(Recipe Group)はこのほど、同社が展開するファッションブ...
 ルオン・クオン国家主席は4月28日、北中部地方ハティン省でラオスのトーンルン・シースリット国家主席 ...
 インボイスに関する政令第123号/2020/ND-CPの一部を改正・補足する政令第70号/2025/ND-CP(6月1日施行)...
 カナダの金融・保険サービス比較会社 「ハローセーフ(HelloSafe)」はこのほど、世界各国における株式市...
 ハノイ市人民評議会は4月29日、バイオテクノロジー分野に特化した「ハノイバイオハイテクパーク」の建...
 日本の経済産業省とベトナム商工省は4月28日、エネルギートランジションに係る二国間協力プロジェクト...
 東南部地方ビンズオン省のビンズオン新都市ワールドトレードセンター(WTC EXPO)で5月7日(水)から9日(金...
 イタリアのサンペレグリノ(Sanpellegrino)とアクアパンナ(Acqua Panna)が冠スポンサーを務める「アジア...
 日本の警察庁組織犯罪対策部はこのほど、令和6年(2024年)における組織犯罪の情勢(確定値版)を発表した...
トップページに戻る