ホーチミン市では最近、交通量の多い一部の交差点で、大道芸人らが口から火を吹くパフォーマンスを行う光景が見られる。近距離で見るパフォーマンスは迫力満点だが、信号待ちのバイクのドライバーや通行人は、巻き添えで火傷するのではないかと不安を感じている。
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大道芸人が頻繁に出没する場所としては、◇ファンバンチ(Phan Van Tri)通りとグエンオアイン(Nguyen Oanh)通りの交差点(ゴーバップ区)、◇ファンバンチ通りとファムバンドン(Pham Van Dong)通りの交差点(ビンタイン区)、◇ファムバンドン通りとカーバンカン(Kha Van Can)通りの交差点などが挙げられる。
ファンバンチ通りとファムバンドン通りの交差点では30日午後、10〜16歳の少年2人が、火の付いた綿の棒を手に持って、口に含んだ灯油に引火させる火吹きパフォーマンスを披露していた。
信号待ちで“やむを得ず”観客となった通行人やドライバーの目と鼻の先でパフォーマンスが繰り広げられた。灯油に引火した炎の威力はすさまじく、10m離れた場所からでも熱さが感じられるほど。そのため、地域住民や通行者は、火傷や交通事故、ガソリンタンクへの引火などを懸念している。
ある住民は、「このようなパフォーマンスは本来、歩行者天国や公園など広々とした場所で行われるはずだ。生計を立てるためと分かってはいるが、路上で行うのは危なすぎる」と述べた。
これについて地元当局は、「危険行為が確認出来たら、大道芸人に対して速やかに適切な場所に移動するよう求める。再発があった場合は、より抜本的な対策を講じる方針」と語った。