旧正月(テト)期間向け鉄道チケットのネット予約サービス「Eチケット」が15日から開始されたが、この2日間でテト前1週間のチケット約3万5000枚はすべて予約済みとなった。しかし、サイゴン駅前では複数の闇ブローカー(ダフ屋)が、「チケットを売ってやる」と声をかけている姿が見られる。17日付VNエクスプレスが報じた。
記者の観察によると、約200メートルの駅前通りに10人ほどの闇ブローカーがいる。40歳前後の女性が多い。彼女らによると、チケットを購入するには2つの方法があるという。一つはIDカードを預け予約金を支払ってブローカーに購入を依頼し、後でチケットを受け取る方法で、ブローカーは予約金を報酬として受け取る。もう一つは、ブローカーから直接チケットを購入する方法で、チケット1枚に付き10万~50万ドン(約400~2000円)が上乗せされる。ブローカー行為は禁止されており、警察のパトロール隊が現われると彼女らは一斉に姿を隠す。
サイゴン駅のグエン・バン・タイン副駅長は、「チケット総数の2割を団体客に販売し、残りはすべてネット上で販売している。従業員がブローカーにチケットを横流しすることはない」と語った。同副駅長は、ブローカーが売っているのは偽造チケットだとし、こうしたブローカーからチケットを購入しないよう呼び掛けている。