20歳の時にだまされて中国に売られてから14年、ようやく里帰りを果たした女性がいる。北中部タインホア省タインホア市に実家のあるチャン・ティ・フンさん(34歳)で、このほど同市警察に被害届を提出した。14日付ザンチーが報じた。
(C)Dan tri,Hoang Lam、フンさんと両親 |
フンさんは貧しい家庭に生まれた9人兄弟の末っ子で、自分で稼ぐようになりたいと思っていた。20歳になった時、近所の女性から北部ハイフォン市のフォー屋に働きに行こうと誘われて家を出たが、実際は男性への性的な接客サービスを提供する店だった。
フンさんが働くことを拒否すると、故郷に帰してやると言われたが、途中で睡眠薬を飲まされ結局は中国で中国人の妻として売られてしまった。この男とは2人の子供をもうけたが、日常的に暴力を振るわれたため逃げ出し、別の中国人男性と結婚しやはり2人の子をもうけた。
フンさんは、自分をだました相手が刑罰を受けることを希望すると共に、若い女性達が自分と同様の目に遭わないよう気をつけて欲しいと話している。