ハノイ:刃物作りの鍛冶屋村、日本刀の入手も簡単

2012/10/30 07:40 JST配信

 ハノイ市ハドン区キエンフン地区には、刃物作りの伝統工芸村として知られている「ダーシー鍛冶屋村」がある。品質が良く価格も手頃なため、多くの人に好まれており、裏社会のその筋からも注文が入る。27日付タインニエン紙(電子版)が報じた。

(C)Thanh nien
(C)Thanh nien

 日本刀の写真を手にしてある店を訪れ、欲しい刀の説明をすると、店の主人は使用目的も尋ねずに、「価格は120万ドン(約4650円)、3日で仕上げる」告げた。ここでは包丁から日本刀や青龍刀まで、思い通りの刃物をいくらでも簡単に手に入れることができる。

 キエンフン地区人民委員会のブイ・バン・バン副主席は「2年前にハノイ市で刃物を使った傷害事件が多発してから、当局は各鍛造業者から武器になるような刃物を製造・販売しないとの念書を取った。製造現場の検査を定期的に行っているが、違反を発見したことはまだない」と話す。

 しかし、ダーシー鍛冶屋村協会のホアン・クオック・チン会長は、殺傷能力の高い刃物は芸術目的でのみ製造されているはずとしながらも、一部の業者が利益に目がくらんでこの目的以外の刃物を製造している可能性があることを認めている。チン会長が自ら言うように「鍛造職人の良心にすがるだけ」というのが実情のようだ。

[Thanh nien online, 26/10/2012 3:19,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 初夏の午前7時、ドー・ティ・トゥエンさん(女性・57歳)は手持ちの中で一番古い服を選び、ブーツを履き...
 ベトナム最大都市のホーチミン市では、一般市民を狙う凶悪犯が横行している。バイクを狙った強盗事件は...

新着ニュース一覧

 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
 ベトナム発のITソリューション企業であるカオピーズ(Kaopiz、ハノイ市)と、東南アジア市場における医療...
 米グーグル(Google)と財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)は18日、ベトナム国内での...
トップページに戻る