ハノイ市中心部での運行が認められるのは市バスのみだが、警察による取り締まりが徹底されていないため、市バスに偽装した無許可の長距離バスが市内のバスターミナルやバス停に平気で乗り入れている。9日付ティエンフォン紙(電子版)が報じた。
(C) Tien Phong, バスターミナルに侵入する無許可バス |
これらの無許可バスは満席になるまで目的地に出発せず、中心部をうろうろしているため、交通渋滞を引き起こす要因の一つとなっている。無許可バスは外装を市バスとそっくりに偽装しており、バスターミナルやバス停に侵入してきて、他の市バスの停車スペースを奪うこともしばしばだ。
同市交通運輸局交通管理センターは、こうした無許可バスについて、これまでに何度も取り締まりを強化するよう、同局の調査部に求めているが、調査部はいっこうに動こうとしない。同局の幹部によると、これらの無許可バスは市内のある行政機関の駐車場を拠点としており、我が物顔で市バスのターミナルに侵入してくることから、政府高官の息がかかっているのではないかと見られている。