「キムラン地域考古学博物館」に高い評価、故西村昌成氏が開設に貢献

2014/02/10 16:50 JST配信

 ハノイ市ザーラム郡キムラン村にある「キムラン地域考古学博物館」は、展示物が約300点と少ないものの、ベトナム考古学を発展させる上で重要な意味を持っている。同博物館は、全国初の村営博物館で、その開設には、2013年6月に交通事故で死亡した日本人考古学者、西村昌也氏が大きく貢献した。

(C)Vietnam plus,TTXVN
(C)Vietnam plus,TTXVN

 ベトナム社会科学院のブイ・ミン・チー博士によると、キムランはかつてのタンロン城王宮内で最も古い陶器村で、9世紀から陶器の生産を開始し、13~14世紀に最盛期を迎えたことが分かっているという。

 村の老人らは、古陶器のかけらなどを集めていたが、その歴史的意義を子孫に伝える必要性を感じて研究グループを結成。2000年に考古学研究所などへ研究の成果を報告した。その後、専門家らによる本格的な発掘調査が行われた。

 西村氏は多くの調査に参加すると共に、熱心に村民らに考古学の知識を伝授した。また、博物館の開設には、設計から建設費の調達、展示方法に至るまで協力した。西村氏は2013年8月、ハノイ市の文化の保存・発展に貢献した人物を表彰する「ブイ・スアン・ファイ賞」を受賞している。

 ハノイ国家大学のラム・ティ・ミー・ズン博士は「この博物館はベトナム考古学会の成功の一歩を記すもの」と高く評価している。

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