元国営新聞記者の反政府ブロガー、控訴審でも禁固2年

2014/06/30 14:13 JST配信

 南中部沿岸地方ダナン市人民高等裁判所は26日、国営新聞の元記者チュオン・ズイ・ニャット被告が個人のブログなどで政府の批判を繰り返していた事件の控訴審で、一審と同じ禁固2年の判決を言い渡した。

(C)  giaothongvantai, チュオン・ズイ・ニャット被告
(C) giaothongvantai, チュオン・ズイ・ニャット被告

 ニャット被告は、今年3月に行われた裁判で、「民主的自由の権利を乱用し、国家に不利益をもたらした罪」に問われ、禁固2年の判決を受けていた。同被告はこの判決を不服として控訴。減刑を求めたが、訴えは認められなかった。

 同被告は以前、公安傘下の機関紙「ダイドアンケット(大団結)」の記者を務めていたが、記者を辞めてからは、「チュオン・ズイ・ニャット-異なる視点」というブログを開設し、政治問題などを取り上げ、ブログ内で政府首脳陣の辞任を要求するなどしていた。

 共産党一党支配のベトナムでは、ネット上での言論に対して厳しい規制が敷かれており、これまでに反政府的内容のブログを運営していたブロガーやジャーナリストが数多く拘束されている。

[N.H giaothongvantai 06:49, 27/06/2014 (GMT+7)U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 国営新聞「ダイドアンケット(Dai Doan Ket=大団結)」の元記者チュオン・ズイ・ニャット被告(男・56歳)...
 ホーチミン市警察は2日、フェイスブック(Facebook)ページ及びブログに政府や共産党を批判する内容のコ...
 南中部沿岸地方カインホア省警察は10日、インターネット上で政府や共産党を批判する内容の記事と動画を...
 世界中の言論・報道の自由を主張するジャーナリストによる非営利組織「国境なき記者団」(本部:フラン...
 ホーチミン市警察は6日、作家・脚本家のグエン・クアン・ラップ氏(男性・58歳)を逮捕し、同市2区タオデ...
 ハノイ市警察は5日、インターネット上で政府を誹謗中傷する内容の投稿を繰り返し、国家に不利益をもた...
 南中部沿岸地方ダナン市人民裁判所は4日、国営新聞の元記者チュオン・ズイ・ニャット被告が個人のブロ...
 世界中の言論・報道の自由を主張するジャーナリストによる非営利組織「国境なき記者団」(本部:フラン...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る