ホーチミン市人民委員会のフア・ゴック・トゥアン副主席は、9日に開かれた薬物中毒者対策会議で、来年のテト(旧正月)までに市内の薬物中毒浮浪者を一掃すると発表した。5日から一斉に始まった薬物中毒者を更生施設に送り込む活動だが、現場では激しく抵抗されるケースも出ている。
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同市人民委の報告によると、8日までに住所不定の薬物中毒者1240人を拘束し、社会施設に送って薬物依存を断ち切る過程に入っている。離脱症状が治まった後で、書類作りやカウンセリング、症状の経過観察などを同時に行っていく予定だ。
トゥアン副主席は、来年1月に各区・郡の人民裁判所が審議を行い、薬物中毒者を更生施設に入所させる決定を出すことになるとの見通しを示した。
同市共産党委員会のボー・バン・トゥオン副書記は、ニスアン社会施設とビンチエウ社会施設の2か所で約2000人の住所不定中毒者を収容する市の目標を示し、対応できるよう職員を増やす必要があると訴えた。また、家庭やコミュニティー内での薬物依存断ち切りを後押しする策を取るよう求めた。