ベトナム航空(Vietnam Airlines=VNA)の機長と客室乗務員の男2人がゴールド密輸の容疑により韓国の釜山(プサン)市金海(キメ)国際空港で逮捕された事件で、韓国での裁判が開かれ、検察側は機長に禁固24か月、客室乗務員に禁固12か月を求刑した。29日に判決が言い渡される見通しだ。
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VNA機長のグエン・バン・ズン被告(35歳)と客室乗務員のグエン・トゥアン・フォン被告は3月10日、ハノイ発釜山行きのVN426便で韓国に到着。空港でセキュリティ検査を受けたところ、靴底に隠していた重さ1kgの金の延べ棒計6本(約55億VND=約3000万円相当)が発見された。
2人は裁判で、「金の延べ棒1本につき250USD(約2万9800円)の報酬で、輸送を引き受けた」との供述内容と罪状を認めた。
事件は3月10日に発生していたにも関わらず、VNAは沈黙を続け、4月上旬に韓国の報道で明るみに出て初めて当局への報告を行った。ノイバイ国際空港の監視カメラシステムのデータ保存期間は30日間で既に同期間を過ぎていることから、機長と客室乗務員がセキュリティ検査を受ける際の様子も確認は不可能で、2人がセキュリティ検査を問題なく通過できた原因も未だ究明できていないという。