ハノイ市ホアンキエム区チャンティエン通りの市民劇場(オペラハウス)の外壁を、1997年当時の色に塗り直すことになった。市民劇場では、7月から約20年ぶりの修復と外壁の塗り替え作業が開始されたが、塗り替えられた外壁の色が「けばけばしい」として、多くの市民や建築家らから不満の声が上がっていた。
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批判を受けて、文化スポーツ観光省は26日、塗り替え作業中だった鮮やかな黄色から、1997年の修復・塗り替え時と同じ淡い黄色に塗り直すことを明らかにした。
市民劇場の責任者であるグエン・ティ・ミン・グエット支配人は、今回の修復作業について「今年で70周年を迎える8月革命記念日(8月19日)と建国記念日(9月2日)に合わせて行うもの」と強調し、監督機関の承認を得たとしている。
しかし、ハノイ市文化スポーツ観光局と文化スポーツ観光省文化遺産局はいずれも、何の申請も受けていないという。市民劇場は国の歴史・文化遺産で、修復に当たっては原形を最大限維持するよう法律で定められており、決定権限は文化スポーツ観光省に属している。