ハノイ市情報通信局のファン・ラン・トゥー局長は8日、2016年1月1日から市内で一部のチャンネルのアナログ電波の送信を終了すると発表した。対象となるチャンネルは「VTV6」「H2」「VTC9」。同年4月1日からは全てのチャンネルでアナログ電波の送信を終了する。
これは「2020年までの地上デジタルテレビ放送を含む放送デジタル化計画」に従って実施するもの。有料テレビ放送(ペイテレビ)を利用している場合には影響がないが、従来型のアナログテレビとアンテナでは電波を受信できなくなる。
デジタル放送を見るためには、デジタル対応のテレビチューナー「DVB-T2」またはデジタルテレビを購入する必要がある。ハノイ市は、貧困世帯などのチューナー設置費用として、約700億VND(約3億8500万円)を補助する予定だ。
ハノイテレビ局の統計によると、市内でアナログテレビを使用している世帯は1割ほどで、9割はデジタルテレビかケーブルテレビ、またはインターネットを利用している。
放送デジタル化計画は4期に分けて実施する。第1期は、2015年末までに中央直轄市の5都市でアナログ放送を終了することになっている。